COLUMNコラム
- 2024.11.26
- 空間デザイン
PLAN STORY 34『緑を愉しむ住まい』
今回は、緑を愉しむ住まいについてお話しします。
都心に住む上で緑が恋しい!と思う方も多いのではないでしょうか。
お施主様は、緑の芝生が広がる物件に一目惚れして購入されました。
お庭は芝生が広がり、花も咲いています。
こういう場があると季節の移ろいも感じられ、ちょっと日々の慌ただしさから抜け出せますよね。
このお庭を望める住宅をどのようにリノベーションしたか、説明していきます。
既存平面図
住まいは2LDK。LDKと洋室1からは緑を望むことができます。
完成平面図
間取りは大きく変更せず、カウンターやデスクを造作するプランをご提案しました。
Before
After
壁付けキッチンは既存のまま。カウンターを設けてダイニングと一体感を。
既存は壁付けのL型キッチン。せっかくのお庭に、背を向けながら家事をするのはもったいないと思われたお施主様。
しかし、対面式キッチンにするとやや窮屈なLDKとなってしまいます。
また、既存のキッチンは白の人工大理石調です。
工事前からキッチンに愛着を持っていたお施主様。キッチンの傷にまで愛おしかったとか。
キッチンは既存を利用してプランニングしていくことを決めました。
キッチンと一体的に使える造作カウンターをお庭に面して設けるプランをご提案しました。
キッチンと一体感を持たせるため、天板は既存のキッチンと似た素材で。
オーク調のリブ材で木の要素を取り入れることで部屋全体の統一感が生まれ、緑と木でまとめられた優しいテイストのお部屋に仕上がりました。
さらに、カウンター上部にはお施主様こだわり照明を取り付けました。
今あるキッチンを、自分のライフスタイルに合わせてカスタマイズしながら継承する。
リノベーションだからできたキッチンになりました。
リモートワークが捗る、緑の望める造作デスク
お施主様はリモートワークを行います。せっかくならと、お庭を望みながら仕事ができるデスクを設えました。
仕事をしながら見える緑はちょっとした息抜きになり、仕事は当然捗ります。
天板には使い勝手を考慮しメラミンを使用。
下部の収納と天板の側面はラーチで仕上げました。
ラーチ合板の積層する断面もこだわりポイントです。
広々としたデスクには自身で集めている雑貨などを置くことができます。
仕事を行いながら趣味も楽しめるデスクとなりました。
リノベーションというと、
「間取りを変更」「キッチンを対面式に」「リモートワーク部屋を増設」
などを考えると思います。
しかし既存のキッチンを活かし、間取りを変えなくても住まいは劇的に変えられますし、
リノベーションにしかできない醍醐味の一つです。
既存の物件、お客様のライフスタイルを加味して、新たな価値を生み出すのがリノベーションであり、それこそがリノベーションの楽しみであると思っています。
施工事例はこちらからご覧いただけます。
お家時間が特別になるリノベーション
物件探しやリノベーションでお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者