COLUMNコラム
- 2022.08.29
- 住宅リノベーション
築35年住宅はリフォームのベストタイミング?費用やリフォーム最新情報も
「築35年の住宅、いつリフォームしたらいいんだろう」
「リフォームってすごく高そうでなかなか踏み出せない」
というお悩みをお持ちではありませんか?
本記事では築35年の住宅をリフォームするべき理由から、住宅設備の耐用年数まで詳しく解説しています。
また、築35年住宅をリフォームするメリット・デメリット、築35年以上のリフォーム実例5選も紹介!
ぜひリフォームをする際の参考にしてみてくださいね。
目次
1.築35年の住宅はリフォームするタイミングなのか
結論からいうと、築35年が経過した住宅は『リフォームをするタイミング』といえます。
一般的に住宅の寿命は30年〜35年といわれています。
国土交通省が発表している最新の『令和3年度住宅市場動向調査』によると、リフォームを行った住宅の平均築年数は27年〜33年とされていました。
築35年を経過した建物は様々な設備に不具合が出てくることが予想されますので、早めのリフォーム計画を立てることをおすすめします。
また、リフォームをして家のメンテナンスを行うことは住宅の寿命を延ばすことにも繋がります。
一生のうちで1番高い買い物ともいわれる住宅は、劣化状況の把握やメンテナンスをどれだけ行っているかによって資産価値も大きく変わってきます。
長く快適に暮らしていくためにも、築35年を超えたらリフォームについて考えてみるのがおすすめです。
2.住宅設備の耐用年数について
住宅にある『浴室、キッチン、トイレ、外壁、フローリング』等ほとんどの物には、住宅設備としての耐用年数があります。
1度住宅を購入してしまうと、日々の暮らしの中であらゆるものは劣化してしまいますよね。
使用状況や使用頻度によっても差はありますが、耐用年数の目安は以下の通りです。
浴室 | 15年〜20年 |
キッチン | 10年〜20年 |
屋根・外壁 | 10年〜15年 |
給湯器 | 10年 |
トイレ | 10年 |
フローリング | 20年〜30年 |
ほとんどの住宅設備は20年ほどで寿命を迎えてしまう場合が多いです。
設備の耐用年数を知っておくことは、大まかなリフォームの予定を計画することができ急な出費を防ぐことにも繋がります。
住宅設備が壊れてからリフォームを考えると「お風呂が壊れてしまってリフォームまでの日々が不便」「急なリフォームが必要になってしまい、不動産会社探しが難航してしまった」なんてことも。
事前に設備の耐用年数と使用状況を把握して、リフォーム会社の目処をつけておくことは失敗しないリフォームを行う近道になりますよ。
FINDではお客様一人ひとりの、予算に合わせたリフォームプランの提案を行っています。
住宅の寿命や劣化で、リフォームをお考えの方はぜひFINDにお問い合わせください。
3.築35年住宅のリフォームにかかる費用
築35年の住宅をリフォームする際に、かかる費用の目安は以下のようになっています。
フルリフォーム(50㎡の場合) | 500万円〜800万円 |
リビング | 80万円〜300万円 |
和室 | 33万円〜120万円 |
キッチン | 80万円〜250万円 |
ユニットバス | 70万円〜150万円 |
フローリング | 80万円〜150万円 |
玄関、廊下 | 30万円〜100万円 |
外壁 | 60万円〜100万円 |
また、リフォーム費用を抑えたい場合は既存の設備をうまく利用することによって安価にリフォームを行うことが可能に。
キッチンや浴室、トイレなどは使用したい設備グレードによっても大幅に金額は変わってきます。
住宅設備の耐用年数が経過しているものから優先的にリフォームを行うことで、効率よく工事を行えますよ。
一気にすべてリフォームをしてしまうと値段が高額になってしまうことから、気になる部分や心配な箇所だけを優先的にリフォームする人も増えています。
リフォーム資金が不安な場合は、リフォームローンを利用するのもおすすめ。
FINDでは専属FPがリフォーム資金や今後のライフプランについて一緒に考えてくれるサービスも提供しています。
リフォームローンについての疑問等もお気軽にお問い合わせください。
4.築35年の住宅をリフォームするメリット・デメリット
築35年住宅のリフォームを行う前には、メリット・デメリットを事前に確認しておきましょう。
(1)メリット
築35年の住宅をリフォームするメリットには以下のものがあります。
・設備の劣化や不具合を壊れる前にリフォームできる ・築35年経過しているからこそ不具合の見落としが少なく再リフォームを防げる ・今後のライフスタイルに合わせた空間を作れる |
築年数が浅い段階でリフォームをすると、今後住宅設備に不具合がでてきて再度リフォームが必要になってしまう、というケースも少なくありません。
築35年経過していると、住宅のほぼすべての設備を見直し不具合や劣化に気づくことができますのでリフォームをする適切なタイミングといえます。
(2)デメリット
築35年の住宅をリフォームするデメリットには以下のものがあります。
・部分的にリフォームをすると、その他の劣化部分と比較して逆に目立ってしまう ・何度か部分的なリフォームを繰り返すとまとめて建て替えした方が安く住む場合も ・耐震、耐熱部分等を見落しがち |
価格を抑えるために、気になる箇所だけリフォームを行う方は少なくありません。
しかし、リフォーム会社によっては一気にリフォームを行うことで値引きサービスやセット価格を提示してくれる場合も。
数カ所気になる場所がある場合はまとめてリフォームを行うことで、工事費用が結果的に安くなることもあります。
まとめて工事した場合と1箇所ずつ工事した場合の2種類の見積もりを依頼して、見比べてみるのもおすすめです。
また、リフォームを行う際、目に見えているトイレやキッチン、クロス等だけに注目してしまい、耐震や耐熱部分を見落としてしまわないよう注意しましょう。
耐震や耐熱が心配な場合は、一度ホームインスペクション(住宅診断)を受けるのもおすすめ。
リフォーム前に家の基礎部分の状態を知ることができますよ。
ホームインスペクションについてはこちらの記事でさらに詳しく紹介しています。
興味のある方はぜひ1度覗いてみてください。
FINDではリフォーム費用のご提案、見積りは無料でご案内しています。見積りだけでも気軽にお問い合わせください。
5.築35年以上のリフォーム実例5選
築35年以上の住宅リフォームを検討されている方は、実例を参考にするとイメージが膨らみやすくなります。
ここではFINDで手掛けている築35年〜46年の実例を紹介します。
住宅の味を生かしたリフォームや真似したくなるポイントもたくさん詰まっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
(1)センス溢れる素敵な空間
築46年の中古マンションを850万円かけて、センス溢れる素敵な空間にリノベーションした実例です。
今回のリノベーションでは、なんとなく生活や暮らしの雰囲気に合っていなかった1LDKを、ライフスタイルや家具に合わせた寸法で設えた1LDK+WICに間取り変更を行いました。
間取り変更を行ったことで既存の素材感をうまく利用しながら、シンプルなプランで機能的かつ素敵な空間を実現しています。
ポイントは、一番の主役でもあるLDK。リビングを広く取るために壁付けのI型キッチンを採用し、空いた空間にはワークスペースを設置しました。
また、キッズスペースを兼ねているサンルームには、空間にメリハリを作るためFIXの室内パーテーションを設置。
寝室との間仕切りにはガラスを大きく取った框組み(角材を方形に組んだ枠に板をはめ込む構造)の建具を造作し、キッチンと廊下の仕切りも開放感を演出する室内窓を配置しています。
白を基調にした室内とアクセントのある空間で、ライフスタイルに合ったおしゃれな住まいが完成しました
費用 | 850万円 |
築年数 | 46年 |
面積 | 67㎡ |
区分/間取り | RC造/1LDK+WIC |
(2)自分達らしさを楽しめる住まい
築43年の中古マンションを、1000万円かけて自分たちらしさを楽しめる住まいにリノベーションした実例です。
ポイントは斜めに張ったチーク材(木材の中に油分が含まれており、水に強く耐久性に優れ、腐りにくい特徴を持つ高級木材)のフローリング。
回遊動線が特徴のキッチンの前面には大好きなマンガを収納できるスペースを確保し、斜めに張られたフローリングはアクセントとなり路地感を演出しています。
リビングに併設する和室は将来の子供部屋にできるよう、室内窓を設置しました。
また、ワークスペースは家族全員が横1列で座れるようにレイアウトし、自分達らしさを楽しむ心地いい毎日を過ごす住まいが完成しました。
費用 | 1000万円 |
築年数 | 43年 |
面積 | 70㎡ |
区分/間取り | RC造/1SLDK+WIC |
(3)お気に入りのインテリアで満たされた心地よい住まい
築35年の中古住宅を1300万円かけて、間取りの再構成から家全体のリノベーションを行った実例です。
今回のリノベーションでは、家族で過ごすリビングを最優先に家全体をライフスタイルに合わせて一新。
2階は壁や天井を一度すべて撤去し、大きな開口部から穏やかな日差しが空間全体に広がるLDKを創出しています。
また、梁や柱にかかる負担を軽減するため、部分的な補強を実施して耐震性能も向上させました。
ステンレス製のシンプルなタイプを設置したキッチンには、お気に入りのサブウェイタイルや手元灯などの小物を効果的に加えてオリジナリティをプラス。
寝室は、以前リビングのあった1階へ移動し、多少暗くても静かで落ち着けることを優先。リラックスして就寝できるような空間を実現しました。
スキップフロア(1つの階に複数の高さのフロアが設けられた間取り)を生かし、お好みのインテリアがマッチする個性的で居心地のよい空間が完成しました。
費用 | 1300万円 |
築年数 | 35年 |
面積 | – |
区分/間取り | 木造/2LDK |
(4)家族で住み継ぐ、戸建てリノベーション
築36年の中古住宅を、1810万円かけて家族で住み継げるようにリノベーションした実例です。
今回のリノベーションでは大胆な間取り変更を行い、回遊性のある導線にサッシも交換しエクステリアとの親和性を高めています。
また、使い勝手を考えた収納計画や光を取り込むための窓や建具、所々にご家族のテーマカラーを取り入れてアクセントにしています。
小上がり、ワークスペース、リビングから繋がるウッドデッキを造作したことで同じ空間ながらも家族それぞれが尊重し、豊かな生活を送れる住まいが完成しました。
費用 | 1810万円 |
築年数 | 36年 |
面積 | 164㎡ |
区分/間取り | 木造/3SDK+WIC |
(5)風が通り抜ける開放的な住まい
築36年の中古マンションを970万円かけて、風が通り抜ける開放的な住まいへリノベーションした実例です。
今回のリノベーションでは、1LDKからまるで大きなワンルームのような1LDK+WIC+SICへ間取り変更を行いました。
キッチンやダイニング、寝室とそれぞれのスペースを確保しつつも空間が柔らかくつながるようにデザインしています。
お客様のご要望でもあった、どこにいても家族の気配を感じられるような開放的な住まいが完成しました。
費用 | 970万円 |
築年数 | 36年 |
面積 | 95㎡ |
区分/間取り | SRC造/1LDK |
築35年の住宅リフォームならFINDにおまかせ
FINDは神奈川県川崎市に本社を構える、リノベーション、リフォーム、不動産売買仲介、空間デザイン、ファイナンシャルプランニング、ホームインスペクションまで一括して行うリノベーション会社です。
本記事で紹介している築35年以上のおしゃれな内装リフォーム実例も、全てFINDが手掛けています。
FINDでは築35年の中古住宅リフォームの際にも安心な、ホームインスペクションやFPによる資金相談サービスも行っています。
将来のライフプランに合わせた資金計画や、リフォームローンについての悩み相談も受け付けていますのでお気軽にご相談ください。
ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者