COLUMNコラム
- 2022.12.09
- デザイン
ホテルライクな住まいにリノベーションするポイントは?実例5選も紹介
「高級ホテルのような洗練された住まいで暮らしたい」
「生活感を感じさせない暮らしに憧れる」
そんなことを考えたことがある人も多いのではないでしょうか?
本記事ではホテルライクな住まいにリノベーションするためのポイントから実例5選まで詳しく紹介していきます。
ホテルライクな住まいへのリノベーションをお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
1.ホテルライクな内装の特徴とは
ホテルライクな住まい、と近年よく耳にすることが増えましたがそもそもホテルライク(HotelLike)とは『ホテルのような』『非日常空間』を感じられる住まいを指しています。
一概に『ホテルライクな内装』といっても、どんな特徴があるのか分からない方も多いのではないでしょうか?
ホテルライクな室内にするためには、特徴を知っておくことが大切です。
ここではホテルライクな室内の特徴4選を紹介します。
(1)くつろげる室内
ホテルライクな室内の1番の特徴は『くつろげる空間』です。
ホテルに行くと、シンプルで洗練された空間だけど無機質な印象にならず、シックにまとめながらもくつろげる空間を感じたことはありませんか?
多くのホテルライクな室内インテリアでは、よりホテルに近づけるために自分をおもてなしできるような、心休まる空間を演出しているのが特徴。
まず『くつろぐこと』を意識してリノベーションやインテイリアの配置を行われてるケースが多く、例えば床材は白やアイボリーを取り入れあたたかみのある空間を演出するなどの工夫が施されています。
なるべくカラフルや原色は避け、落ち着いた空間を目指すことでよりくつろぎやすいホテルライクな室内になりやすい傾向にあります。
(2)シンプルだけど洗練されたデザイン
多くのホテルライクな室内で採用されてるのが『シンプルだけど洗練されたデザイン』の取り入れです。
派手な柄物や色合いは使用せず、細部までこだわった素材と質感をアクセントにしているのが特徴の一つでもあり、ホテルライクな空間を演出するためのポイントでもあります。
まるでホテルにいるかのような非日常感を演出するためにも、細部までこだわったインテリアを取り入れてみるのがおすすめです。
(3)高級感のある空間
ホテル等の内装は高級感があり、まとまった印象を感じる方も多いのではないでしょうか?
『高級感のある統一された空間』もホテルライクな内装の特徴の1つです。
多くのホテルでは家具やクロス、床材等が統一されていて高級感ある空間が広がっています。
自宅をホテルライクな住まいにしたい場合は、基本のカラーを3色程選んでおくことで家全体がまとまり統一感がうまれます。
(4)生活感を感じさせない
ホテルライクな空間の特徴に『生活感を感じさせない』という特徴があります。
多くのホテルでは配線等は隠され、部屋に入った瞬間に非日常感を感じられるようなすっきりとした空間が演出されています。
しかし、自宅で全ての生活感を排除するのは難しい部分も多いのが現実。
ホテルのようなすっきりとした空間を目指すためにもなるべく生活感は排除できるような隠す収納計画を立てましょう。
また、キャラクター物や配線等を見せていると生活感が出やすいのでなるべく見せないようにするのもホテルライクな空間を目指す上で大切なポイントです。
2.ホテルライクな住まいにリノベーションする5つのポイント
ホテルライクな住まいにするためには、具体的にどうしたらいいのか分からない方も多いですよね。
ここでは、ホテルライクな空間を演出するために抑えておきたいポイント5つを紹介します。
ホテルライクな住まいにリノベーションするポイントは以下の通りです。
・クロスや床材の素材感を意識する ・収納方法を工夫する ・複数の照明器具を採用 ・水回りリノベーションは開放感を意識 ・部屋を広く見せるリノベーションをする |
順に説明していきます。
(1)クロスや床材の素材感を意識する
ホテルライクな空間にリノベーションするためには、壁紙や天井、床材等の素材に上質なものを選択することで高級感ある洗練された空間を演出できます。
例えば大理石の床や石の壁紙、アクセントにグレーの壁紙等を取り入れることで一気に部屋の印象をホテルライクにすることが可能。
1つ1つ、素材感を意識して統一感を持たせながら組み合わせるのがポイントです。
また、素材感を意識すると同時に色合いにも注目しておきましょう。
なるべくシックな色合いを選び、派手な柄を避けることでよりホテルライクな空間になりますよ。
(2)収納方法を工夫する
ホテルライクな空間にリノベーションする際には、収納方法を工夫するのがポイントです。
上記でも説明しましたがなるべく生活感を無くすためにも、家の中の生活感を感じる部分は隠せるような余裕のある収納場所をリノベーションで作っておきましょう。
一方、インテリアしておきたい物等は壁一面を利用した大容量の壁面収納等を取り入れるのもおすすめです。
収納用のタンスやカラーボックスなどは一気に生活感が出てしまい、ホテルライクな空間を演出することが難しくなりがちなので隠すか見せる収納に絞ってみるのもテクニックの一つ。
毎日過ごす家だからこそ、使いやすいけどおしゃれに収納できるような空間作りを目指しましょう。
(3)複数の照明器具を採用
ホテルライクな空間にリノベーションするためには、複数の照明器具をうまく組み合わせるのがポイントです。
おすすめな照明器具は『ダウンライト・ペンダントライト・間接照明』です。
ダウンライトとは、天井に埋め込んで取り付ける小型の照明のことで、一つだとあまり明るくないため複数取り付けて使用される場合が多いです。
多くのホテルで採用されているダウンライトは、気分に合わせて付ける量を増やしたり減らしたりできるため部屋の印象を変えやすい特徴があります。
ペンダントライトは、天井から吊り下げて取り付ける照明器具のことで部屋全体に陰影が生まれ立体感を楽しむことができるのが特徴です。
さらに、間接照明の優しい光はリラックス効果もあり癒やしの空間を演出しやすいので、廊下や寝室等にプラスしてみるといいでしょう。
リビングや寝室、廊下やトイレ等各部屋に合った照明器具を取り入れることは、ホテルライクな住まいへの近道になりますよ。
(4)水回りリノベーションは開放感を意識
物が多く生活感を感じやすい水回りは、なるべく開放感を意識したリノベーションをすることがポイントです。
広々とした空間と清潔感を感じられるように、床材やクロスに大理石柄や光沢感のあるタイルをプラスするのもおすすめ。
また、浴室をガラス張りにしたり、大きめの鏡を取り入れるとより空間を広く見せることが可能になります。
(5)部屋を広く見せるリノベーションをする
ホテルライクな空間にリノベーションする際には、部屋を広く見せることを意識するのもポイントの一つです。
リビングだけではなく、浴室や寝室、客間等もなるべく開放感のある部屋になるようにリノベーション計画を立てましょう。
特におすすめなのは、部屋数を絞った間取り変更を伴うリノベーションです。
近年客間や和室は使用頻度が低く、あまり使わないという方も多い傾向にあります。
いらない部屋を利用して大きなワンルームのような空間を目指すことで、より広々したスイートルームのような住まいの実現が期待できますよ。
3.ホテルライクな空間を演出する裏ワザ3選
ホテルライクな空間の特徴とポイントを知った上で、さら裏技を取り入れるとグッとホテルライクな空間に近づきやすくなります。
すぐに取り入れられる裏技3選を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
(1)インテリアはシンメトリーに配置
シンメトリーとは『左右対称』という意味で、インテリアをなるべく対象に配置することでよりホテルライクな空間になります。
多くのホテルではインテリアをシンメトリーに置く方法を取り入れていて、寝室のベットの両脇にはよく小さな机等が設置されていますよね。
リビングではソファーの両脇にサイドテーブルを置いたり、間接照明を左右対称に置くのがおすすめな裏ワザ。
部屋全体に統一感がでて、グッとホテルライクな住まいに近づくことが期待できますのでぜひ取り入れてみてはいかかでしょうか?
(2)大きめの鏡でホテル感をプラス
多くのホテルで大きめの鏡が部屋に設置されていて、部屋を広く見せるとともに、高級感を感じさせる作りが採用されています。
これは自宅でも最も取り入れやすい裏ワザで、リビングや玄関等に大きめの鏡を取り入れることで部屋を広く見せる効果があります。
また、丸や四角だけではなくひし形や凸凹のある形の鏡を取り入れると部屋のオシャレ度も一気にアップします。
大きめな鏡は通販や家電量販店等で手に入れることが可能ですので、部屋に物足りなさやより広く見せたい時に取り入れてみるのがおすすめです。
(3)明るすぎない間接照明を取り入れる
上記でも間接照明については紹介しましたが、明るすぎない間接照明をプラスすることもホテルライクな空間を作るおすすめの裏ワザです。
明るすぎない間接照明は、部屋の雰囲気が一気にホテルライクに近づきモードな雰囲気を演出。
夜のリラックスタイム等に利用できるようなぼんやりとした明かりの照明を取り入れることで、ホテルのような落ち着いた空間を実現できます。
年々、おしゃれな間接照明は人気が高まっていて、多くのお店で取り扱われていますのでぜひチェックしてみてください。
4.【実例5選】ホテルライクを実現したリノベーション
ホテルライクな住まいへのリノベーションをお考えの方は、より多くの実例を見てイメージを膨らませておくのが成功させるコツです。
FINDでは数多くのリノベーションを手掛けていますので、ここでは特におすすめのホテルライクリノベーション実例5選を紹介します。
(1)白を基調にしたホテルライクな住まい
築24年のマンションを、1530万円かけて白を基調にしたホテルライクな住まいへリノベーションした実例です。
今回のリノベーションでは、同じマンションの最上階へ住み替えをされた依頼主様と相談しながらメリット・デメリットを比較して、リノベーションの方向性を決めていきました。
最上階で眺めを楽しめる空間を活かして、明るく、開放感のあるリビングダイニングと、こだわりの設備機器を採用し、心豊かに暮らせる空間を実現。
室内のインテリアは清潔感のある白を基調にコーディネートすることで、ホテルライクな空間を演出しています。
リビングダイニングにある大きく気になっていた梁は、曲線を使った間接照明を採用することで、柔らかな光が空間に広がりをプラスするように工夫しました。
また、リビング側の梁にはミラーを施工し、ダウンライトを半円に設置することで、映り込み時に円を描くおしゃれなデザインになっています。
廊下とリビングにはガラスが印象的な建具を使用し、空間のつながりを演出。
リビングとWTCの建具には全体のデザインを考えて、特殊な開き方をする建具を造作してプラスしました。
ところどころに依頼主様のこだわりをちりばめて、デザインとアイディア満載のリノベーションが完成しました。
費用 | 1530万円 |
築年数 | 24年 |
面積 | 77㎡ |
区分/間取り | RC造/1LDK+WTC |
(2)オリジナリティを追求した贅沢な空間
築16年のマンションを、オリジナリティを追求した贅沢な空間へ全面リノベーションした実例です。
今回のリノベーションでは、FINDがLIXILさんとコラボレーションをしながら、設備、仕様、空間デザインにこだわった住まいづくりを行いました。
LDKの主役のペニンシュラキッチンや、65インチのTVを壁掛けにしたアクセントウォール、暮らしのシーンを演出する照明計画にラグジュアリーな水廻り空間等、どこを見ても高級感ある空間が実現しています。
重厚感を感じるデザインをベースにしながら、随所に見せ場を作ることでホテルのような統一された住まいが完成しました。
費用 | – |
築年数 | 16年 |
面積 | 73㎡ |
区分/間取り | RC造/2SLDK+SIC |
(3)自分達の好みに合った、明るくのびやかなLDK
築9年のマンションを自分達の好みにあった空間にリノベーションした実例です。
今回のリノベーションでは、白を基調にやさしい雰囲気を漂わせる室内を目指しました。
特にこだわったのが広々としたLDK。
間仕切開閉壁は下がり壁をなくすことですっきりとした印象にし、より空間を広く見えるようデザインしています。
また、造作でデザインした扉は白の木目調で空間のアクセントに。
収納は隠す収納を徹底して、モノの配置場所まで考えてプランニングすることでホテルのようなすっきりとした印象になっています。
エコカラット(複数の原料から作られたタイル状の内装用壁材)や造作収納、間接照明などこだわりを追加して、こだわり満載の住まいが完成しました。
費用 | – |
築年数 | 9年 |
面積 | 85㎡ |
区分/間取り | RC造/3LDK+WIC+SIC |
(4)“上質な時間を過ごす”心地よい住まい
築16年のマンションを1100万円かけて、上質な時間を過ごせる住まいにリノベーションした実例です。
今回の工事では、白を基調にホテルライクですっきりとした空間を目指してリノベーションを行いました。
特に、広々としたLDKに置かれたL字型キッチンは洋書に出てくるようなすっきりとしたデザイン。
壁面には大理石調のタイルを採用し、框組みの面材(角材を方形に組んだ枠に木材をプラスしたもの)をセレクトすることで高級感をプラスし、真鍮のパーツは奥様のお気に入りのものを選んでいます。
キッチンを壁に寄せることで広々としたリビングスペースになり、くつろぎの空間としてデイベッドをレイアウトしました。
北欧の名作インテリアを随所に採用して、とことんホテルライクにこだわった住まいが完成しました。
費用 | 1100万円 |
築年数 | 16年 |
面積 | 73㎡ |
区分/間取り | RC造/2LDK+WIC |
(5)オーダーキッチンが主役のモダンリビング
築16年のマンションをオーダーキッチンが主役のモダンリビングへリノベーションした実例です。
今回のリノベーションでは、ブラックチェリーのフローリング材に、アイランド型のオーダーキッチンと大量用の収納を主役にした印象的な住まいを実現。
ガラス張りの建具はまるでホテルのようなおしゃれさを醸し出し、すっきりとした空間になっています。
また、壁面はグレー系で塗装を施し部屋の雰囲気をワントーン落とすことでシックな印象に。
寝室にはWICを配置し収納量を確保しました。
カーペットの感触がフローリングとはまた違うやさしさを演出し、壁紙は柄物でアクセントをつけオリジナリティを出しています。
オーダーキッチンが印象的なホテルライクな住まいが完成しました。
費用 | – |
築年数 | 16年 |
面積 | – |
区分/間取り | 2LDK+WIC |
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ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者