COLUMNコラム
- 2024.06.18
- 物件の選び方
買取再販住宅とは?メリット・デメリット・注意点をまとめて解説
「買取再販住宅は、中古住宅とどう違うの?」
「買取再販住宅を購入するメリットは何?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
本記事では買取再販住宅とはどんな住宅なのか、住宅ローン控除の適用期間も含めて解説していきます。
また、買取再販住宅を購入するメリット・デメリットもまとめて紹介します。
買取再販住宅について知りたい人、買取再販住宅の購入をお考えの人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.買取再販住宅とは
買取再販住宅は、宅地建物取引業者(不動産会社)が中古住宅を買い取ったうえで、リフォーム・リノベーションを行い販売する住宅のことを指しています。
要は、不動産会社が中古住宅を綺麗にして再販するというイメージです。
買取再販住宅は、新築同様の内装になっていながらも、新築よりも安く購入できる点が特徴です。
すでにリフォーム・リノベーションが行われているため、自分で工事を行う必要がなく、費用面でもメリットを得ることができます。
ただし、不動産会社がリフォーム・リノベーションをしているからといって、全てが買取再販住宅ではない点に注意しておきましょう。
買取再販住宅の適用要件には、築年数10年を経過したものであることや、工事費用の総額が売買価額の20%以上であることなどの条件が定められています。
買取再販住宅も中古住宅に含まれていますが、売主や住宅ローンの適用内容などに違いがあります。
購入者は住宅ローンの適用内容によって、さらにメリットを得られるケースもあるため、以下で確認していきましょう。
参照:国税庁
2.買取再販住宅を購入するメリット
買取再販住宅を購入するメリットは、以下の4つです。
・住宅ローン控除の適用が13年になる場合がある ・リフォームやリノベーションをする必要がない ・瑕疵担保責任が売主につく ・仲介手数料がかからない場合がある |
順に説明します。
(1)住宅ローン控除の適用が13年になる場合がある
条件を満たした買取再販住宅自体は、通常の中古住宅よりも長い期間住宅ローン控除の適用を受けることができます。
一般の中古住宅での住宅ローン控除は、最大3000万円の0.7%、年間21万まで控除を受けられますが、買取再販住宅では新築住宅と同じ最大5,000万円の0.7%で35万円、最大13年間の控除が適用されます。
また、住宅ローン控除は住宅の性能など条件によって金額が変わるため、事前に確認しておくのがおすすめです。
住宅ローン控除については、こちらの記事でさらに詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
(2)リフォーム・リノベーションをする必要がない
買取再販住宅は、購入時にすでにリフォームやリノベーションをして完成している状態で購入することができます。
中古の物件を買って自分でリフォームをすると、住宅購入とは別にリフォーム代金を工面しなければいけなく、購入後もリフォーム期間は住めない場合もあります。
リフォームやリノベーションを自分で行う必要がなく、プロが手がけた状態で住めることは、買取再販物件のメリットといえます。
(3)瑕疵担保責任が売主につく
買取再販住宅では、売主が不動産会社である場合、瑕疵担保責任を原則2年間負わなければならないという決まりがあります。
実は、中古物件の中には瑕疵担保責任を免責とする物件もあり、保証がない物件もあるのが現状です。
全部の箇所に2年間保証がつくわけではありませんが、重要な部分には最大2年間の保証がつくため、買取再販住宅は中古物件の中でも安心して購入できます。
FINDでは数多くの物件を取り扱い、中古住宅探しからリノベーションまで一括した対応も可能です。
買取再販住宅の購入でお悩みの人は、まずFINDにご相談ください。
あなたにピッタリの住宅をご提案させていただきます。
(4)仲介手数料がかからない場合がある
買取再販住宅では、買取再販物件を取り扱っている業者が仲介会社を利用せず自社で販売まで行なっている場合、仲介手数料が安くなったり、無料になったりするケースがあります。
一般的な中古物件の場合、最大で以下のような仲介手数料が発生します。(宅地建物取引業法で定められている上限額)
売却価格 | 仲介手数料の上限 |
---|---|
200万円以下の金額 | 売買価格の5%+消費税 |
200万円以上400万円以下の金額 | 売買価格の4%+消費税 |
400万円を超えた金額 | 売買価格の3%+消費税 |
参照:国土交通省
数千万円の物件を購入する場合、仲介手数料は百万円以上になるケースもあります。
そのため、仲介手数料が少しでも安くなるのは大きなメリットです。
ただし、買取再販住宅でも販売者が仲介業者という場合もあり、仲介手数料が全てのケースで安くなるわけではありません。
また、上記はあくまで上限価格なため、より手数料を安くしている会社もあります。
買取再販住宅購入時に仲介手数料を安く抑えたいという人は、購入前に不動産会社に確認しておくようにしましょう。
3.買取再販住宅を購入するデメリット
買取再販住宅を購入するデメリットは、以下の3つです。
・見えない部分の不具合が分からない ・割高な物件も中にはある |
順に説明していきます。
(1)見えない部分の不具合が分からない
買取再販住宅では、物件の買主である不動産会社が別の工事業者にリフォームを依頼しているケースも多くあります。
その場合、配管設備や断熱、構造部位など見えない部分の不具合が分からないことがデメリットのひとつです。
対策として、見えない部分については新しくなっているのか、既存のものをそのまま使用しているかなど、確認できる部分を購入時に聞いておくようにしましょう。
また、買取再販住宅のデメリットを回避できるホームインスペクションについては、以下で紹介していますのでそちらも参考にしてみてください。
(2)割高な物件も中にはある
買取再販住宅では、多くの物件が周辺地域の相場価格に合わせているものの、少し割高な物件があるケースもあります。
同じ地域・同じ築年数でも、中のリフォーム費用などが高額な場合、物件価格も上乗せされた状態で販売されています。
対策としては、物件ごとに個別に判断をするのが重要です。
新築同然の内装になっていたとしても、相場価格を見る時は同じ築年数の近隣物件を参考にするようにしましょう。
4.ホームインスペクションでデメリットを回避しよう
買取再販住宅の購入をお考えの人は、ホームインスペクションでデメリットを回避するのがおすすめです。
ホームインスペクションとは、物件の不具合をプロが鑑定し、改修すべき箇所や方法を教えてくれる住宅診断です。
ホームインスペクションでは、以下のことが分かります。
・著しい建物の傾き ・不同沈下している可能性について ・継続していると思われる雨漏りの形跡 ・著しい施工不良の有無 ・構造耐力上主要な部分の著しい損傷 ・躯体の腐食 ・変形の有無 ・屋内給排水管の著しい劣化、漏水やその形跡 ・詳細な調査を行う必要のある箇所の有無 |
中古物件では見えない部分の不具合も考えられるため、ホームインスペクションを行なっておくことで、住み始めてから不具合が起きる可能性を下げることが期待できます。
戸建て住宅なら3時間(屋根裏・床下の詳細調査をご希望の場合は+1~2時間)、マンションなら2時間ほどでホームインスペクションを行えますので、検討してみるのもおすすめです。
FINDでは、中古物件が安心して購入できるか確認する、住宅診断・ホームインスペクションのメニューをご用意しています。
これから買取再販住宅の購入をお考えの人は、物件選びの失敗を無くすためにも、ぜひFINDでホームインスペクションを行いましょう。
買取再販住宅の購入をお考えならFIND
FINDは神奈川県川崎市に本社を構える、リノベーション、リフォーム、不動産売買仲介、空間デザイン、ファイナンシャルプランニング、ホームインスペクションまで行うリノベーション会社です。
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ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者