COLUMNコラム

【View of FIND】条件を味方につける vol.3

「View of FIND」とは?

リノベーションについて、FINDデザイナーの意見、考えをつづるコラムです。
普段どのような視点で設計を行っているか、ご紹介します。

「条件を味方につける」

FIND設計チームには「設計ポリシー」と言われる、
プランをつくる上で大切にしている考えがあります。

リノベーション設計を行う上で、楽しさも難しさも感じるのが
それぞれの物件の条件が異なるということ。
その条件によっては「思い描いていた間取りができない」ということが
しばしば起こります。

私たちはその制約と捉えられがちな部分を
アイデアによってプラスに変えられるご提案を心がけています。

今回はその設計ポリシーの中のひとつにある
「条件を味方につける」ことを実現した事例の中から
梁を活かした事例、物件の間取りを活かした事例をお届けします。

梁を活かしてお部屋のシンボルに

リビングダイニングの真ん中を通る、撤去できない梁。
今回のリノベーションではそんな梁を活かした大胆なご提案を行いました。

ダイニング側にはカーブした間接照明。
光源が目に入らないため眩しさを抑えながら、空間を演出しています。
梁や柱で角が多くなりがちなマンションですが
曲線を取り入れることで柔らかな印象を加えています。

またリビング側の梁の側面には、ミラーを貼っています。
半円状に取り付けたダウンライトが反射することによって円状に見え、遊び心をプラス。
配灯・光量に留意しながらも、デザイン性のある空間に仕上がりました。

 

間取りを活かしたお気に入りキッチン

こちらの事例は物件探しからご相談いただきました。
元々は奥まった位置にキッチンがありましたが
バルコニーと隣り合う大開口という物件の条件を活かし
明るさを十分に取り込めるキッチンにこだわりました。

お施主様が特にこだわりたいと仰っていたキッチンを
奥まった位置から、光がたっぷりと入る窓の横に移設しました。

明るさが印象的な海外のおしゃれキッチンをイメージして
シンクや水栓、食洗機、コンロ、面材、取っ手など、
好みのパーツを別々に取り寄せ一つの形にした、オリジナルのキッチンです。

活かしきれていない物件のポテンシャルを
リノベーションによって、より引き出すことができるように
プランづくりの際に心がけるようにしています。

このように私たち設計チームでは
物件のデメリットと捉えられがちな部分を、柔軟な発想によってプラスに変えたり
物件のポテンシャルを引き出し、新たな価値へとつなげられるように心がけています。

リノベーションでお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

笠原 圭一郎

ライフディレクション事業部 設計チーム マネージャー / 二級建築士 / キッチンスペシャリスト