COLUMNコラム

【実例5選】実家のリノベーション費用や建て替えとの比較・注意するポイント

「実家のリノベーション、費用はどのくらい?」
「実家はリノベーションと建て替え、どっちがいいんだろう」

そんな疑問はありませんか?

本記事では実家のリノベーションについて、考えるべきポイントをまとめていきます。

また、実家をリノベーションするメリットや参考になる実例5選も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。


目次

1.実家をリノベーションする前に考えておくべきこと

実家のリノベーションをする前には、リノベーションしたい建物自体の状態や、将来を見越した住宅計画を考えておきましょう。

ここでは、実家をリノベーションする前に考えておくべきことについて、詳しく紹介していきます。

(1)建物の状態

実家のリノベーションをする際には、建物の状態を確認しておきましょう。

建物の状態で確認したいポイントは以下の通りです。

・土台や柱が悪くなっていないか
・シロアリ被害などはないか
・根裏・床下の状況
・耐震制など

せっかくお金をかけてリノベーションをしても、家の基礎となる部分が悪い場合、長く暮らすことができなくなってしまう可能性もあります。

リノベーション後に後悔することがないよう、実家の建物自体の状況を確認しておきましょう。

(2)将来を見越した住宅計画

実家をリノベーションする前には、将来を見越した住宅計画を立てておく必要があります。

その際、何年間暮らすことを想定しているのか、今後同居の予定などはあるのかによって、リノベーションプランを立てることが重要です。

同居を考えている場合には、洗面台の数などを増やしてリノベーションすることで、より長く暮らしやすい住宅にすることが期待できます。

2.実家リノベーションのメリット

実家のリノベーションを考える際、建て替えとどちらがいいのか悩む人も多いのはないでしょうか。

ここでは、建て替えと比較しながら実家リノベーションのメリットを以下4つ紹介します。

・費用が安く済む
・相続税のメリットがある
・補助金が使えるケースもある
・思い入れのある家を取り壊さずに、使えるものを引き継げる

それぞれ詳しく解説していきます。

(1)費用が安く済む

実家をリノベーションした場合、建て替えより費用が安く済むケースが多くあります。

一般的に、建て替えとリノベーションにかかる目安費用は、以下の通りです。

建て替え費用1,500〜4,500万円
リノベーション800万円~1,600万円

上記は大まかな目安のため、物件によって違いがあります。

また、建て替えの場合、建物の解体や仮住まいの確保などが必要になるため、費用が高くなる傾向にあります。

(2)相続税のメリットがある

実家を建て替えとリノベーションで比較してみると、相続時にもメリットがあります。

実家を建て替えすると、相続税を計算するときの不動産評価額が高くなりますが、リノベーションなら評価額が変わらないことが多いです。

たとえば、不動産評価額500万円の実家を3000万円かけて建て替えを行うと、不動産評価額が1,800万円程度に大きくなります(新築物件の評価額は建築費の60%といわれているため)。

一方で、リノベーションの場合は同額の3000万円かけても不動産評価額が変わらず、500万円のままです。

この場合、建て替えとリノベーションで不動産評価額の差額は1300万円にもなります。

このことからも、実家は建て替えより、リノベーションにする方が相続時のメリットが大きいです。

(3)補助金が使えるケースもある

実家をリノベーションする際、工事内容によっては補助金を利用できるケースもあります。

利用できる可能性のある補助金の例を以下の表にまとめました。

補助金の種類概要
バリアフリー
介護リフォーム
バリアフリーなど、介護のためのリフォームでは、介護保険における住宅改修と各市区町村の助成金を利用可能
例:介護保険における住宅改修では、最大20万円の補助金を受けることができる
耐震リフォーム各地方自治体における耐震補強の補助金がある場合がある
例:東京都墨田区では昭和56年5月31日以前に着工した建をリフォームする際、木造の場合は、7万5千円又は15万円、非木造は、面積により異なり50万円~204万5千円などの補助金を受けられる
同居対応
子育て対応リフォーム
同居や子育てに対応するためのリフォームをした場合、各自治体によって補助金を受け取れる場合がある
例:東京都では、子育て世帯向け補助事業として安全対策や防犯対策の工事を行なった場合に最大30万円の補助金を受け取れる
エコ
省エネリフォーム
エコや省エネのためのリフォーム・リノベーションをした際に、各自治体によって補助金を受け取れる場合がある
例:東京都では既存住宅における省エネ改修促進事業として、高断熱窓や高断熱ドアなどの設置工事を行なった場合に最大100万円の補助金を受け取れる

各自治体によって補助金の内容はさまざまですが、既存住宅へのリフォーム・リノベーションに対する補助金制度のある地域は多くあります。

実家をリノベーションする際には、まずはお住まいの区役所などで補助金について問い合わせておくのがおすすめです。

(4)思い入れのある家を取り壊さずに、使えるものを引き継げる

実家のリノベーションなら、建て替えと比較して、思い入れのある家を取り壊さずに、使えるものをそのまま引き継げるメリットがあります。

実家を建て替えてしまうと、長年過ごした思い入れのある家を取り壊さなくてはいけないのがデメリットです。

一方で、リノベーションなら、使える部分を思い出と一緒に引き継げるため、経済的にもメリットがあるといえます。

3.実家をリノベーションする場合の注意ポイント

実家をリノベーションする場合、以下の5つに注意しておきましょう。

・老朽化について確認する
・耐震性について確認
・ヒートショック対策をする
・名義に注意する
・ライフスタイルに合った間取りを選ぶ

それぞれ詳しく紹介していきます。

(1)老朽化について確認する

実家をリノベーションする際には、家の老朽化を確認しておくようにしましょう。

実家の老朽化が激しく、リノベーションが多岐に渡る場合は、建て替のほうが安く済むケースもあります。

まずは柱などを残したまま、室内だけの工事で住める状態なのかを、リノベーション会社などプロに確認してもらうのがおすすめ。

FINDでは、中古住宅の状況を診断するホームインスペクションも行っています。

欠陥住宅ではないのか、あと何年くらいもつのかなど判断することができますので、ぜひお問い合わせください。

(2)耐震性について確認

現在の耐震基準は、建築時期によって旧耐震基準のままの物件と、新耐震基準になっている物件があります。

実家の築年数が古い場合、耐震基準が旧耐震基準のままの場合もあります。

長く暮らすことを考えると、住宅自体の耐震性を知ることがとても重要です。

そのため、実家をリノベーションする際には、耐震基準と性能を確認しておくようにしましょう。

(3)ヒートショック対策をする

実家をリノベーションする際には、ヒートショック対策を行っておきましょう。

ヒートショックとは、大きな気温の変化によって血圧が急激に上下し、心臓や血管の疾患が起こることを指しています。

築年数の古い家は断熱性能が低い傾向があるため、リノベーションをする際にはヒートショックの可能性も考えておくのがおすすめです。

冬場は暖房が効いた部屋と寒い部屋との温度差が大きく、ヒートショックがおこりやすいため、家全体の断熱性能に注意しておきましょう。

(4)名義に注意する

実家のリノベーションをする際は、家の名義に注意しておくようにしましょう。

実は、両親名義の家を、子供が費用を負担しリノベーションをすると、贈与税がかかることがあります。

対策としては、実家の名義を自分に変更しておく、110万円以下の範囲でリノベーションをするなどがあります。

贈与税は年間110万円以上の贈与に税金が加算される仕組みになっていますので、予期せぬ出費を抑えたい場合は対策をしておくのがおすすめです。

(5)ライフスタイルに合った間取りを選ぶ

実家のリノベーションでは、ライフスタイルに合った間取りを選ぶようにしましょう。

将来同居する可能性なども視野にいれ、間取りを変更できるようにするなど工夫しておくのがおすすめ。

今の生活だけではなく、長く暮らす上での家事動線やバリアフリー対応なども視野に入れておくと、リノベーションの後悔を減らすことにも繋がります。

4.実家リノベーションの参考になる実例5選

実家をリノベーションする際、どんな工事を行うべきか悩んでいる人は多くの実例を参考にしておくのもおすすめです。

ここでは、FINDで手がけている実家リノベーションの参考になる実例5選を紹介します。

(1)どこにいてもお気に入りと出会える空間

築30年、3階建て、重量鉄骨造の中古の戸建て住宅をリノベーションした実例です。

「採光量が少なく、暗いので明るくしたい」という施主様のご要望を受け、LDKを1Fからより採光のとれる2Fリビングへ間取り変更を行いました。

今回のリノベーションでは、風と光が心地よく通る、気持ちよい空間を実現したのがポイントです。

収納や水回りなどの家事導線もライフスタイルに合わせて大幅に変更し、最小の家事導線で整う住まいにリノベーションしました。

費用4660万円
築年数30年
面積200㎡
区分/間取り4LDK+WIC+納戸

(2)モダンな小上がりがある、ラフでオープンなLDK

都市部の築40年のマンションをスタイリッシュでオープンな2LDKにリノベーションした実例です。

今回のリノベーションでは、奥行きのある土間収納を設けた玄関や、対面式のアイランドカウンターを設けたキッチン、プライベートな空間を確保した寝室などこだわりを詰め込んでプランを計画しています。

特にLDKの一部として使用できるオープンな小上がりは、室内サッシやデザイン襖などを利用したことで、モダンな和室へと変化しました。

また、収納や機能性を高めたことで、コンパクトだけど使いやすい住まいを実現しています。

費用700万円
築年数40年
面積66㎡
区分/間取り2LDK

(3)好きなものに囲まれて、美意識あるライフスタイルを実現

築17年の住宅を全面リノベーションした実例です。

今回のリノベーションでは、間取り変更を行い、暮らしの中心になる広々としたリビングダイニングを実現しました。

各居室はミニマルな空間でシンプルに構成することで、大好きなインテリアが映える住まいになっています。

また、ナチュラル&モノトーンをベースに素材の質感が際立つ仕上げにすることで、心地いい住まいが完成しました。

費用1000万円
築年数17年
面積73㎡
区分/間取りRC/2LDK+SIK

(4)センスよく素敵に

築年数46年の中古住宅を、1LDKから1LDK+WICへ間取り変更した実例です。

今回のリノベーションでは、空間構成やデザイン、既存の素材感をうまく利用しながら、シンプルなプランで機能的かつ素敵な空間を目指して工事を行いました。

一番の主役のLDKはリビングを広く取るために壁付けのI型キッチンを使用し、ワークスペースを併設しています。

また、キッズスペースを兼ねているサンルームは空間には、メリハリを作るため室内パーテーションを設置するなど工夫を凝らしながら、緩やかに仕切りながら家族のつながりを感じる空間が完成しました。

費用850万円
築年数46年
面積67㎡
区分/間取りRC造/1LDK+WIC

(5)どこでも昼寝ができる居心地のいい家

築33年の中古住宅を、4LDKから広々とした1LDK+WTCに間取り変更した実例です。

今回のリノベーションでは、どこでも昼寝ができる居心地のいい家を目指して工事を行いました。

LDKと廊下は、風が通りぬける回遊性のある間取り構成に、素足が気持ちいいザックリとした木の質感とこだわりの内装材を採用しています。

また、カラーワークや素材を厳選することで大人らしい落ち着きを実現しました。

費用1350万円
築年数33年
面積88㎡
区分/間取りRC造/1LDK+WTC

5.実家のリノベーションならFINDにお任せください!

FINDは神奈川県川崎市に本社を構える、リノベーション、リフォーム、不動産売買仲介、空間デザイン、ファイナンシャルプランニング、ホームインスペクションまで行うリノベーション会社です。

上記で紹介した以外の実例も公式サイトに多数掲載していますので、気になった方はこちらから覗いてみてくださいね。

また、FINDのリノベーションでは、プランナー、設計士、不動産のプロ、FPがチームになって理想の住まい造りのお手伝いを行わせていただきます。

まずはお気軽にお問い合わせください。

海老澤 知絵

ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者