COLUMNコラム
- 2023.09.05
- マンションリノベーション
中古マンション購入時の流れをわかりやすく解説!気を付ける点と期間も
「中古マンションを購入する際の流れは?」
「中古マンションを決めてから購入までにどのくらいに期間がかかるの?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
本記事では中古マンションの購入時の流れについて、ひとつひとつ詳しく解説していきます。
また、欲しい中古マンションを決めてから購入にかかる期間や、失敗しないためのポイントについても紹介。
これから中古マンションの購入をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.中古マンション購入の流れ
中古マンションを購入する際には、どのような流れで契約を進めていくのかを知り、流れを逆算して余裕のあるスケジュールを組みましょう。
中古マンション購入の流れは以下の通りです。
①予算・資金計画を立てる ②物件を探す ③気になる物件の内見 ④住宅ローンの事前審査 ⑤不動産売買契約を結ぶ・手付金を支払う ⑥ローンの本申し込み ⑦金銭消費貸借契約を結ぶ ⑧決済と物件の引き渡し |
順に説明します。
(1)予算・資金計画を立てる
中古マンションの購入を考えた際には、まず予算を決めることから始めるのがおすすめです。
いざ物件探しを始めても、中古マンションの価格はピンキリのため予算が決まっていないとキリがなく、時間ばかり浪費してしまうことも少なくありません。
中古マンションは数多くあるため、予算を決めて住みたい地域を絞っておくことで、ある程度目星をつけやすくなります。
また、予算を決めると同時に今後のライフプランに合わせた資金計画も考えておきましょう。
住宅の購入は一生で一番大きな買い物とも言われるため、余裕をもって返済できる資金計画を立てることが必要。
特に予算・毎月の返済額を決める際には、子供の進学や老後資金など、人生の様々なイベントを考慮しておくのがポイントです。
(2)物件を探す
中古マンションの予算と資金計画を立てたあとは、早速物件探しを行いましょう。
物件探しを行う際には、ある程度希望条件を決めておくことでより条件に合う物件を探しやすくなります。
決めておくべき希望条件は人によって様々ですが、以下の条件は最低限絞っておくのがおすすめ。
・住みたいエリア ・必要な部屋数、間取り ・築年数 ・最寄り駅からの距離 ・リフォーム、リノベーション済みかどうか |
特に、中古マンションの相場は立地と築年数が大きく関わってきます。
そのため、「好立地がいい」「築浅に住みたい」など何を一番重視するか、こだわりたいポイントを決めておくことが重要です。
(3)気になる物件の内見
気になる中古マンションを見つけたら、次は内見に行きましょう。
中古マンションの内見件数は人によって様々ですが、平均は4〜5件になっています。
中古マンションは一度人の手に渡っているため、実際に自分の目で見ないと気づかない部分もあることから内見はとても重要。
さらに、実際に内装や間取りを確認することで、住んだ後のイメージを膨らませやすくなります。
内見時に確認したいポイントは以下の通りです。
・日当たり ・家事動線 ・窓やドアがスムーズに動くか ・遮音性 ・汚れや傷の有無 |
最近ではオンラインで内見できるケースも増えているため、時間がない場合や引越し先が遠くて内見に行けない場合などは活用してみるのもおすすめ。
また、中古マンション購入後にリノベーションをお考えの方は、内見時にマンションの構造についても確認しておくようにしましょう。
マンションの構造には『ラーメン構造』と『壁式構造』の2種類があります。
近年広く採用されているのはラーメン構造で、耐久的に問題ない壁であれば自由に取り外しができリノベーションに向いています。
中古マンションのリノベーションで、間取り変更などをお考えの方は、構造も内見時に不動産会社になどに確認しておくと安心です。
(4)住宅ローンの事前審査
内見後、物件の購入を決めたら住宅ローンの事前審査を申し込みます。
住宅ローンを利用する場合は事前審査と本審査の計2回の審査が必要で、一般的に事前審査は購入申し込みと同時に行われます。
住宅ローンの事前審査にかかる期間は約3日~1週間程度ですので、時間に余裕を持ってスケジュールを組んでおきましょう。
(5)不動産売買契約を結ぶ・手付金を支払う
事前審査が通ったら、いよいよ不動産売買契約を結びます。
不動産売買契約では、購入物件や取引条件について重要事項の説明が行われます。
この契約は住宅を購入する上でとても重要な契約ですので、物件についてちゃんと理解をした上で進めていきましょう。
契約当日には『物件の重要事項説明』から『売買契約の締結』『手付金の支払い』までを行います。
一般的に契約時には以下の書類が必要になりますので、直前に焦らないためにも事前に確認しておきましょう。
・印鑑 ・本人確認書類 ・手付金 ・印紙代 |
また、不動産会社によっては不動産売買契約の際に仲介手数料の半額が必要になることもあります。
(6)ローンの本申し込み
不動産売買契約を結んだあとは、住宅ローンの本申し込みを行います。
住宅ローンの審査では『ローン申し込み者の健康状態』と『物件の価値』をチェックされます。
ローンの申し込み者には、健康でローンを返済できる状態であるかどうか、物件の価値はローンの担保となる充分な価値があるかどうかを銀行側がチェックします。
住宅ローンの本審査にかかる期間は約2週間~1カ月程度と事前審査よりも長くかかります。
また、事前審査が通っていても本審査に落ちてしまうことも。
ローン本審査に落ちてしまった場合は、他の金融機関に再度審査を申し込むことになるので、再度審査の期間が必要になります。
余裕のもったスケジュールで納得できる条件のローン契約を結びましょう。
(7)金銭消費貸借契約を結ぶ
住宅ローンの本審査が問題なく済んだら、いよいよ金銭消費貸借契約を結びます。
金銭消費貸借契約とは、簡単に言うとローンの本契約のことで、契約する際には以下のことを決定します。
・借入れする総金額 ・借入期間 ・金利などのローンの条件 ・融資の実行日 |
中古マンションを購入する場合は、購入する住宅を担保にする『抵当権』を設定する必要があります。
一般的には、金銭消費貸借契約と抵当権設定契約をまとめて金銭消費貸借抵当設定契約として締結しますので、中古マンション購入の際には頭に入れておきましょう。
また、金銭消費貸借契約を結ぶ際に必要になる書類は以下の通りです。
・運転免許証などの本人確認書類 ・源泉徴収票などの収入が確認できる書類 ・土地・建物の登記事項証明書などの物件を確認できる書類 |
事前に不動産会社から用意をお願いされますが、源泉徴収票など平日に役所で貰わないといけない書類も多くあります。
そのため、中古マンション購入前は人によって仕事の調整が必要になることがありますので注意しておきましょう。
(8)決済と物件の引き渡し
無事、住宅ローンの契約が終わったあとは、決済と物件の引き渡しを行います
決済と引き渡しで行われるのは以下の通りです。
・登記手続きの委任 ・売買代金の授受 ・所有権移転の手続き ・諸費用の支払い ・固定資産税・管理費・修繕積立金の精算 ・管理規約や住宅設備の取扱説明書など関係書類の受け取り ・鍵の受け渡し |
決済、引き渡し時は金融機関に不動産会社、司法書士などが集まり平日の午前中に行われるケースがほとんど。
事前に有給などを申請して日程調節を行っておきましょう。
決済当日は以下のものが必要になります。
・印鑑(実印) ・印鑑証明書 ・本人確認書類 ・通帳と届出印、キャッシュカード(ローンを組んだ金融機関のもの) ・売買代金(手付金額を差し引いた分) ・諸費用(仲介手数料・登記費用など) ・固定資産税や都市計画税、管理費・修繕積立金の精算金 |
契約の最後には再度契約書を読み込み、不安なことや疑問点などはなるべく質問して解決しておくのがポイント。
契約をしてしまった後でも、売主には瑕疵担保責任(購入後に気づいた欠陥やキズ、トラブルについて売主が負担する責任のこと)がありますので後から不備を見つけた場合はすぐに問い合わせるようにしましょう。
中古マンション購入の流れは物件の引き渡しで終了です。
FINDでは中古マンションの購入からリノベーションまで、ワンストップで対応できるサービスを行なっています。
専属のFPが資金計画を一緒に考え、将来のイベントやリスクを考慮した適切な予算を提案可能です。
中古マンションでお悩みの際には、ぜひFINDにご相談ください。
2.中古マンション探しから購入にかかる期間
中古マンション探しから購入までの期間は、その人によっても内見数によっても変わってきます。
一般的に資金計画から、物件探し、内見、またその後の申し込み、住宅ローン審査など時間がかかることが多い中古住宅の購入では、最低1ヶ月半〜2ヶ月以上の期間を少なくても考えておきましょう。
また、中古マンションでは即購入・入居可能の物件から、リフォームが終わり次第購入できる物件など様々な形態があります。
数多くある中古マンションで「これだ!」と思える物件を見つけるまで、1年以上かかってしまうことも少なくありません。
すぐに欲しい物件が見つかるとも限らないため、物件探しには余裕を持ったスケジュールで臨むのがおすすめです。
3.中古マンション探しで失敗しないために
中古マンション探しで失敗しないために注意しておきたいポイントは以下の通りです。
・信頼できる不動産会社に相談する ・2つ以上を見て比較する ・リフォーム履歴はあるか確認する |
順に説明します。
(1)信頼できる不動産会社に相談する
中古マンション探しでは、不動産会社との相性が大切になってきます。
数多くある中古マンションの中から、希望額や間取り、必要な設備のある家を探してくれスムーズに内見させてくれる不動産会社を選ぶのがポイント。
こちらの要望を汲み取ってくれる信頼のおける不動産会社を選ぶのがおすすめです。
また、資金計画や予算内に収まらない物件を無理に購入を進めてくる不動産会社は考えなおした方がいいでしょう。
大きな買い物となる不動産を、一緒に悩んで親身になってくれる不動産会社に相談することで、安心した中古マンション探しを行えます。
(3)2つ以上を見て比較する
中古マンションはすぐに売れてしまうことも多く、購入のタイミングは人それぞれです。
しかし、1件見て気に入ったからといって、勢いで購入してしまうと後々後悔してしまうケースも少なくありません。
中古マンション探しではできれば2件以上の内見に行き、しっかり比較した上で選ぶのがおすすめ。
比較する物件があることで、より購入前に良し悪しがわかり、客観的な判断が期待できます。
(4)リフォーム履歴はあるか確認する
中古マンションを購入する前は、リフォーム履歴はあるのか、ある場合の修繕箇所はどこなのかを分かる範囲で確認しておきましょう。
中古マンションのリフォーム履歴を知ることで、今後どの部分にリフォームが必要になるかもある程度予想することができます。
例えば、築年数が経過していて水回りなどのリフォームがされていない場合は劣化している可能性があるため、入居前にリフォームが必要になります。
また、壁紙などに劣化が見られる場合は、入居後に徐々にリフォームすることが可能です。
購入する中古マンションのリフォーム履歴を事前に確認しておくことで、より後悔しない物件選びが期待できますよ。
中古マンションの購入ならFIND
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ライフディレクション事業部 設計チーム マネージャー / 二級建築士 / キッチンスペシャリスト