水回りは毎日使用するからこそ、少し使いにくいだけで不満に感じたり、汚れが目立つと気になったりします。なかでもリノベーション（リフォーム）によって印象が大きく変わるのが浴室です。

今回は浴室のリノベーションで実現できる内容や、それぞれの工事費用の目安などを解説します。最後には、FINDで行った浴室リノベーションの施工事例を写真付きでご紹介します。お風呂場のリノベーションをご検討の際は、ぜひこちらを参考にしてください。

浴室リノベーションでは、浴槽を新しいものに交換するのが一般的。汚れのつきにくい浴槽や保温性の高い浴槽に変えることが可能です。また、浴槽の種類には周囲の壁や床と一体化しているタイプもあります。こちらをリノベーションする場合は、浴槽のみの交換ができないため、壁や床も一緒に交換する必要があります。

浴室リノベーションをする際は、床や壁を新しくすることでバスルームの印象が大きく変わります。白やパステルカラーなど、明るめの色を選ぶと光を集めて浴室全体が明るい空間になります。水あか汚れが目立ちにくいのもメリットです。一方、黒や茶色など、暗めの色を選ぶと浴室がシックで高級感のある印象に仕上がります。タイル張りの壁の汚れや床のカビにお悩みの場合は、日々の掃除がしやすい素材に変えるのもおすすめです。具体的には人工大理石やホーローなどがあります。

熱効果をアップさせるには、浴槽の床や天井、壁などに断熱材を足す方法が一般的です。断熱性能を高めることで浴室全体が暖かくなり、冬場でも快適に過ごせるようになります。通常、2階建ての戸建て住宅を建てる場合、2階の床との兼ね合いで1階の浴室の天井には断熱材を入れない傾向にあります。そこで、リノベーションによって天井部分に断熱材を入れることで、浴室全体の断熱性向上が期待できるのです。

湯や気泡などを噴出させるジェットバスを浴槽に設置するリノベーションも人気です。気泡を体に当てるリラックス効果や血行促進効果とがあるとされています。ご自宅にリラックスできる空間を取り入れたい場合は、ジェットバスも検討してみると良いかもしれません。

浴槽の交換リノベーションは、現在の浴室のタイプと交換予定の種類によって費用が変わります。浴室の種類には、オーダーメイドでデザインの自由度が高い在来浴室と、パッケージ商品で工期の短いユニットバス（システムバス）があります。

在来浴室からユニットバスに変える場合の費用相場は80万円～150万円、ユニットバスから新しいユニットバスに交換する場合は60万円～130万円です。また、在来浴室から新しい在来浴室に交換する場合は100万円～250万円で、こちらは浴室のサイズに合うユニットバスがないときに実施するケースが多い傾向にあります。このほかには、浴槽のメーカーや機能、グレードによっても価格が上下します。

浴室の床や壁を新しくする場合の工事費用は20万円～80万円が相場です。ただし、使用する素材によって費用は変動します。一般的にタイル材や樹脂素材は価格が安く、FRP（繊維強化プラスチック）素材や天然石を使用すると価格は高くなる傾向にあります。

浴室と脱衣所や洗面所を同時にリノベーションする場合の費用は100万円～300万円が目安です。セットで新しくすることで2つの空間に統一感をもたせやすくなります。また、別でリノベーションするよりも工期が短くなりやすいのも特徴です。

マンションの浴室に設置された、シンプルなユニットバスをリノベーションした施工事例です。壁・天井・浴槽を白で統一することで、明るく清潔な印象のお風呂場に仕上がりました。床はあえてブラウン調の素材を選び、スッキリとした中にも温かみのある空間を演出しています。また、壁面には横長のミラーを設置し、浴室全体を広く見せています。

こちらはマンションの浴室をホテルライクなバスルームへリノベーションした事例です。キッチンやトイレなど、家全体のデザインと統一するために、浴室にも落ち着いたトーンの素材を使用しているのがポイントです。照明には一般的な壁付タイプやパネルタイプではなく、高級感のあるライン照明を採用しました。

こちらの事例では、やや狭い印象だったマンションのユニットバスを、広く開放的な空間にリノベーションしました。全体的に白を基調とした明るいデザインの中に、洗面所に合わせたアクセント壁を設置しています。また、お客様が長年お悩みであった室内の圧迫感は、ガラスドアへ変更することで軽減しています。

こちらのマンションは勾配のある天井の影響で、ユニットバスが設置できませんでした。そこで、家全体との統一感を意識したオリジナルの在来風呂を設置し、リラックスできる空間に仕上げています。浴槽の側面や壁面には、欧米の地下鉄をイメージさせるメトロタイルを配置し、立体的で遊び心のあるバスルームになりました。

築年数36年のマンションの在来浴室を、ユニットバスへリノベーションした事例です。浴槽や壁、床をクリーム色で統一することで、やや古くて暗い印象のあった浴室が、明るく落ち着いた空間になりました。また、ユニットバスへの変更によって継ぎ目や凹凸が少なくなり、お手入れがしやすくなったのもポイントです。

築26年の住まいをリノベーションし、ユニットバスを新しいものへ交換しました。白を基調としたシンプルなデザインに、壁面と床のタイルでアクセントを加え、単調になりすぎないように工夫しています。天井にはライン照明を配置し、高級感のあるバスルームを演出しました。また、浴室と洗面所の間仕切り壁に窓を設置したのもポイントです。暗い印象だった洗面所に明かりが差し込むようになりました。

今回は浴室リノベーションの内容や費用の目安について解説しました。浴室のリノベーションにはさまざまな形があります。現在のバスタイムで不満に感じている点や、より良くしたいと思っている点がある場合は、リノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。1日の疲れをとるバスタイムが、有意義な時間に変わり、素敵な暮らしを演出できるはずです。

FINDでは、浴室をはじめとした各種リノベーションを承っています。予算に関するご相談やお見積もりも行っていますので、お気軽にお問い合わせください。