COLUMNコラム
- 2024.06.18
- デザイン
別荘リフォームの費用や注意点は?税金面についても解説
「別荘のリフォームをしたいけどいくら必要なの?」
「中古の別荘をリフォームする際の注意点は?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、これから別荘を購入する人も、すでに購入済みの人も知っておきたい別荘のリフォームについて解説します。
また、別荘リフォームにかかる費用から、注意点、真似したくなる実例5選を紹介していきます。
これから別荘のリフォームをお考えの人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
1.別荘リフォームをする前のチェックポイント
別荘のリフォームでは、行う前に耐震性や断熱性、設備類の確認を行いましょう。
別荘をお持ちの人はリフォーム前に確認し、これから別荘の購入をお考えの人は購入前のチェックポイントとして参考にしてみてください。
(1)耐震性や断熱性能に問題はないか
別荘のリフォーム前には、耐震性や断熱性に問題はないかチェックしておくのがポイントです。
特に、別荘は通常の住宅とは違い、使う頻度が少ないため不具合に気づきずらいデメリットがあります。
そのため、内装だけをリフォームしても、耐震性や断熱性能に問題があると長く住めない可能性も少なくありません。
耐震性では、国の耐震基準を参考にどの建築基準法が適用されているのかも確認しておきましょう。
国の耐震基準は度々改定されていますが、主にチェックすべき基準は以下の2つです。
旧耐震基準 | ・1950年に制定された建築基準法 ・1981年5月31日までに建築確認を行った建物に適用 ・震度5強レベルの揺れでも建物が倒壊せず、建物が破損したとしても、補修する事で生活が可能となる構造基準になっている |
新耐震基準 | ・1981年6月から施行 ・震度6強レベル~震度7レベルまで建物が倒壊しないような構造基準になっている |
せっかくリフォームを行うのなら、長く安心して維持できるよう、耐震性能の確認をしておきましょう。
(2)設備類が不備なく使用できるか
別荘のリフォーム前には、設備類に不備がないかを確認しておきましょう。
確認しておくべき設備は、以下の通りです。
・水回りの設備 ・水道管 ・床暖房 ・給湯器 |
とくに、冬に氷点下まで気温が下がるエリアの別荘では、水道管の破裂や給湯器の故障などを確認するのが重要です。
氷点下まで冷えるようなエリアの場合、水道管の中の水が凍って配管を破裂させてしまうケースもあります。
寒冷地では水道管が凍らないように、凍結防止帯が巻かれているか確認しておきましょう。
また、給湯器は凍結防止帯同様のヒーター機能がついていますが、通電していないとその機能が停止し、給湯器内の排水パイプが凍結して故障する可能性も考えられます。
さらに、給湯器や暖房機などは設備機器に記載されている製造年も把握しておくことがポイントです。
設備機器は製品にもよりますが、大体8年で部品製造が終了しているため、壊れた時に修理になるのか交換になるのかも知っておくとスムーズなリフォームが期待できます。
リフォーム前はもちろん、リフォーム後にも定期的なチェックをしておくようにしましょう。
2.別荘リフォームの費用
ここでは、別荘リフォームの費用について、以下の3つに分けて紹介していきます。
・フルリフォームの費用 ・施工場所別の費用 ・別荘ならではの設備費用目安 |
順に説明していきます。
(1)フルリフォームの費用
全体的に別荘をフルリフォームする場合は、800万円~1600万円位程度が必要です。
木造戸建ての別荘の場合は約15万円/㎡と考えておくようにしましょう。
また、上記でも説明した別荘の不具合を調べたい場合、8万円〜ホームインスペクションを行うこともできます。
ホームインスペクションでは、物件の傾きから基礎や外壁などのひび割れ、シロアリの被害、屋根裏の雨漏り、換気扇など設備の動作確認などをプロが行うため、不安のある人は利用してみるのもおすすめです。
(2)施工場所別の費用
別荘の施工場所別リフォーム費用は以下の通りです。
内装 | 約60万円~200万円 |
リビング | 約60万円~120万円 |
ダイニング | 約60万円~120万円 |
キッチン | 約50万円〜120万円 |
寝室 | 約40万円〜65万円 |
和室 | 約30万円〜40万円 |
廊下 | 約20万円〜30万円 |
洋室 | 約30万円〜40万円 |
収納 | 約30万円〜40万円 |
フローリング・床板 | 約100万円~150万円 |
浴室 | 約60万円〜120万円 |
トイレ | 約14万円〜32万円 |
洗面台 | 約20万円〜80万円 |
屋根・外壁のリフォーム | 約75万円~350万円程度 |
上記はあくまで相場価格であり、設備のグレードや使用する木材などによって金額が左右します。
当たり前ですが、最新のもの・ハイグレードの設備を導入すればする分、リフォーム費用も高額になります。
LDKを含む水廻りの設備交換・リノベーションは、スタンダードグレードの設備を使用して200万円~450万円程度かかりますので、リフォーム前には予算を明確にし、慎重なプラン設計を行いましょう。
(3)別荘ならではの設備費用目安
別荘ならではの施設の費用目安は、以下のようになっています。
薪ストーブ設置費用 | 50万円~150万円 |
ピザ窯設置 | 15万円~30万円 |
ウッドデッキ設置 | 20万円~150万円 |
普段のリフォームとは違い、別荘ならではの設備をプラスした工事を行うのも醍醐味のひとつではないでしょうか。
薪ストーブの設置などをお考えの人は、予算の残りも視野に入れながらどこに導入するのかを事前に決めておくと、スムーズにリフォームを行うことが可能です。
3.別荘リフォームでの注意点
リフォームは、一度行えば終わりではなく、定期的な管理とリフォーム・リノベーション会社のアフターサポートが重要になります。
別荘は、通常の物件と異なり常に住んでいるわけではないので、管理しずらいデメリットがあります。
実は、別荘をリフォームしたあとも、カビや苔対策、植物、紫外線対策として換気や定期的な掃除、メンテナンスが必要です。
また、海の近くに別荘がある場合は、サビ対策としてこまめな塗装をしておく必要もあります。
そのため、アフターサービスの手厚い会社にリフォームに依頼するのがおすすめです。
FINDでは、メーカー保証のほかに独自の3,6,12,24か月点検を行なっています。
リフォームの不具合はないか、困っていることや心配ごとなどの相談にも対応可能です。
別荘のリフォームでお悩みの人は、まずはお気軽にFINDにお問い合わせください。
4.別荘には税金の軽減措置はある?
基本的には別荘に税金の軽減措置はありません。
ただし、別荘がセカンドハウスとして認められた場合は固定資産税と都市計画税の軽減措置があります。
セカンドハウスとは、生活を営む目的がある住居、自宅とは別に第二の家として拠点とする場所を指しています。
保養を目的として所有する別荘とは違い、生活のための住居ならセカンドハウスとして以下の減税を受けることが可能です。
(1)固定資産税
セカンドハウスの場合は、固定資産税で以下のような減税を受けることができます。
【固定資産税:土地の減税】
・土地は200㎡以下の小規模住宅用地は、課税標準額が1/6に減額 ・200㎡を超える住宅用地部分については、課税標準額が1/3に減額 |
【固定資産税:建物の減税】
・課税床面積120㎡までの部分は新築後5年間あるいは3年間にわたり、課税標準額が1/2に減税 |
固定資産税は、上記の課税標準額に対して、固定資産税率(1.4%が標準)が掛けられて税額が算出されます。
セカンドハウスの条件を満たした物件をお持ちの人は、減税されているか確認しておきましょう。
(2)都市計画税
都市計画税とは、市街化区域に物件を所有していると年に1回課される地方税のことです。
セカンドハウスでは、都市計画税の減税を受けることができます。
減税の内容は以下の通りです。(住宅用地の特例)
・小規模住宅用地(200㎡以下の部分)は課税標準額が1/3に減額 ・一般住宅用地(200㎡超の部分)は課税標準額が2/3に減額 |
上記の減額された課税標準額に対して、都市計画税の税率(0.3%が標準)が掛けられて税額が算出されます。
5.別荘リフォームをする際に参考になる実例5選
ここでは、FINDが手がけている別荘リフォームをする際に参考になる実例5選を紹介します。
別荘リフォームでは、別荘ならではの非日常感を演出する工事や、和を取り入れたリフォームが人気です。
ここで紹介している実例は、別荘のリフォーム事例ではありませんが、別荘のリフォームで取り入れられるポイントもあるため、参考にしてみてください。
(1)海外住宅のように洗練された空間
築18年の物件を、洗練された空間に全面リノベーションした実例です。
上記物件では、オーダーキッチンを主役にした開放的で優しい雰囲気の空間を実現しました。
廊下にはフレンチヘリンボーンの床を採用し、ホワイトのドアと調和することで海外住宅のようなイメージになっています。
海外住宅のような別荘リフォームをお考えの人は、玄関や廊下、洗面台の非日常感を参考にしてみるのもおすすめです。
また、一般的なダウンライトよりも集光タイプを選ぶことで廊下に陰影がつき、奥行を感じる工夫もプラスしました。
インテリアが好きな奥様の「いつか自分たち好みの空間に」という夢を実現したリノベーション事例です。
費用 | – |
築年数 | 18年 |
面積 | 80.9㎡ |
区分/間取り | 2LDK |
(2)光と風を取り込む、アジアンテイストの心地よい住まい
築23年の中古マンションを、2290万円かけてアジアンテイストの心地よい住まいにリノベーションした実例です。
既存の部屋は風の流れも悪く、空気がこもっている状態だったため、壁を取り払い、リビングダイニングにある窓から光と風を取り入れ、明るく開放的な空間に生まれ変わりました。
また、特にこだわったダイニングは、ウッド調のアクセントウォールに木製の梁を装飾し、アジアのリゾートを彷彿とさせるスペースになっています。
別荘リフォームをお考えの人は、ホテルのようなアジアのリゾート感を参考にしてみるのもおすすめです。
費用 | 2290万円 |
築年数 | 23年 |
面積 | 87.7㎡ |
区分/間取り | 2LDK |
(3)和と洋を丁寧に融合させた心地よいすまい
築25年の住宅を、和と洋を融合させた住まいへ全面リノベーションした実例です。
上記物件では玄関横の洋室を大容量のウォークインクローゼットに変更し、利便性の高い住宅を実現しています。
また、ペットの猫が遊べる場所と日向ぼっこできる最高のポイントを造作し、大切な家族の猫が遊べる空間もプラスしました。
別荘リフォームをお考えの人は、利便性の高さも諦めず非日常感を演出する内装プランを参考にしてみるのもおすすめです。
和と洋の組み合わせに対し素材や色味を丁寧に調整した、モダンともとれる住まいが実現しています。
費用 | – |
築年数 | 25年 |
面積 | – |
区分/間取り | 2LDK+WIC |
(4)オリジナリティを追求した贅沢な空間
築16年の中古マンションを、LIXILさんとコラボレーションしながらリノベーションした実例です。
リノベーションの主役はペニンシュラキッチンを採用し、設備、仕様、空間デザインにこだわった住まいづくりを行いました。
また、暮らしのシーンを演出する照明計画や洗練された水廻り空間は、ラグジュアリーさを演出しています。
高級感ある別荘リフォームをしたい人は、重厚感を感じるデザインやオリジナリティを追求した贅沢な空間を参考にしてみるのもおすすめです。
費用 | – |
築年数 | 16年 |
面積 | 73㎡ |
区分/間取り | RC造/2SLDK+SIC |
(5)和モダンな設え
築11年の中古マンションを、和モダンに全面リノベーションした実例です。
ホテルや旅館での宿泊体験を参考にしながら、印象的な要素や機能を内装に落とし込み、和モダンの落ち着く住空間を目指してリノベーションを行いました。
LDKの主役には、小上がりの畳スペースを採用し、間接照明と天井を少し低くして空間に特別感を演出しています。
また、水廻りには七宝紋や伝統的なモチーフを織込んだタイルで上質感をプラスしました。
長く愛着の持てる別荘リフォームをしたい人は、上記物件の素材の選び方を参考にしてみるのもおすすめです。
費用 | 1250万円 |
築年数 | 11年 |
面積 | – |
区分/間取り | RC造/2LDK |
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ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者