COLUMNコラム

ペニンシュラキッチンとは?失敗しない選び方や決め手を解説

「ペニンシュラキッチンを自宅に取り入れたいけど、デメリットはある?」
「失敗しないペニンシュラキッチンの選び方を知りたい」

そんな疑問をお持ちではありませんか?

本記事ではペニンシュラキッチンのメリット・デメリットから、失敗しない選び方を詳しく解説していきます。

今後、自宅にペニンシュラキッチンを取り入れておしゃれにしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。


目次

1.ペニンシュラキッチンとは?特徴を解説

ペニンシュラキッチンとは、壁側に接する一方のカウンターが半島のように突き出した形のキッチンレイアウトです。

一般的なアイランドキッチンとは異なり、一方が壁に固定されているためスペースの有効活用ができるのが特徴です。

開放感があり、キッチンから家族の様子が見やすくコミュニケーションが取りやすいのが魅力とされています。

2.ペニンシュラキッチンのメリット

ペニンシュラキッチンのメリットは、以下の4つです。

・対面だからコミュニケーションが取りやすい
・作業スペースが広い
・開放感がある
・デザイン性が高い

ペニンシュラキッチンは、開放感がある家にしたい方やデザイン性を重視している方におすすめです。

ここでは、それぞれのメリットを詳しく紹介します。

(1)対面だからコミュニケーションが取りやすい

ペニンシュラキッチンは、対面式となっており、料理中でも家族とコミュニケーションが取りやすいのがメリットです。

特に、小さなお子様がいて目を離せない方や家族とコミュニケーションを取りながら料理をするのが好きな方におすすめです。

カウンターが広く料理もしやすいため、お友達を招いて一緒に料理を楽しむこともできますよ。

(2)作業スペースが広い

ペニンシュラキッチンは、キッチン内の動線を効率よく設計でき、広い作業スペースを取れるのがメリットです。

特に、調理台、シンク、コンロを近くに配置することで調理や片付けの際の移動が少なくて済むようにも設計することが可能です。

また、カウンター部分を広めに設計されているペニンシュラキッチンを採用することで、調理や盛り付けがスムーズに行えますよ。

(3)開放感がある

片側が壁に接し、もう片側がリビングやダイニングに開かれた設計になっているペニンシュラキッチンは、キッチンとリビングが一体化しているような空間を演出でき、開放感を演出できるのがメリットです。

作業中でもリビングやダイニングが見渡せるため、広々とした視野で料理をすることが可能です。

また、アイランドキッチンと比較すると、ペニンシュラキッチンのほうが省スペースで置けるため、スペースの制約がある住宅でも設置しやすいのもメリットです。

調理をしながら家族やゲストと会話を楽しめるため、孤立しがちなキッチン作業を楽しい時間に変えられますよ。

(4)デザイン性が高い

ペニンシュラキッチンは、スタイリッシュなデザインが多いのもメリットのひとつです。

特に、モダンなインテリアやシンプルな北欧風デザインなどとの相性が良く、さまざまなスタイルに合わせやすいのが特徴です。

カスタマイズ性が高いため、カウンターの色や素材、シンクやコンロの配置など、インテリア全体との調和を取りながらデザインを決めることができますよ。

また、照明との相性も良いため、ペンダントライトや間接照明と組み合わせることで、さらにおしゃれな空間を演出できます。

FINDでは、数多くのペニンシュラキッチンを活用した実例があり、デザイン性の高い住宅作りが得意です。

一からこだわってデザインしたい方、プロの意見を取り入れたい方も経験豊富なプランナーがチームとなって家作りを行っていくため、安心してお任せください。

見積もりは無料で承っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

3.ペニンシュラキッチンのデメリット

ペニンシュラキッチンのデメリットは、以下の3つです。

・設置には一定のスペースが必要
・収納スペースが少ない
・ニオイや煙が広がりやすくなってしまう

設置後に「思っていたのと違う」と後悔しないためにも、メリットだけではなく事前にペニンシュラキッチンのデメリットも把握しておくべきです。

ここでは、ペニンシュラキッチンのデメリット3つをそれぞれ詳しく解説していきます。

(1)設置には一定のスペースが必要

ペニンシュラキッチンは、壁に一部が接している分、狭い間取りでは通路スペースが制限され、全体的に圧迫感を感じる可能性があります。

特に、リビングダイニングでのキッチン面積が大きすぎると、生活スペースが圧迫され、居住空間全体が狭く感じてしまうケースもあります。

また、キッチンとリビング・ダイニングを繋ぐ通路部分が狭くなると、家族が頻繁に通る動線が遮られ生活しずらくなってしまうことが懸念されます。

ペニンシュラキッチンの設置では、間取りを慎重に検討し、通路幅を90cm以上確保するように設計するのが理想です。

(2)収納スペースが少ない

ペニンシュラキッチンは、壁面収納が減少することがあるため、アイランドキッチン同様に収納スペースが不足するケースがあります。

特に、ペニンシュラキッチンの魅力を最大限出すことができるオープンなデザインを優先する場合、吊り戸棚を設置すると圧迫感が出るため思ったように収納スペースが取れないケースもあります。

また、家族の人数が多かったり、調理器具や食器が多い家庭では、カウンター下だけの収納スペースでは足りなくなってしまうことが懸念されます。

対策として、壁面収納やパントリーを追加し、収納計画を立てておくことで解決できます。

(3)ニオイ・煙が広がりやすくなってしまう

ペニンシュラキッチンはリビングやダイニングに向かって開かれた設計となり、調理中のニオイや煙が部屋全体に広がりやすいというデメリットがあります。

特に、揚げ物や焼き魚などを調理した際、換気が不十分だとリビングやダイニングの布製品(ソファやカーテン)に匂いが移ってしまうことが懸念されます。

また、カウンターの周りに煙や油が飛び散りやすいため、頻繁な掃除とお手入れが必要です。

対策としては、吸引力の高いレンジフードを設置し換気を徹底したり、油はね防止のためにガラスパネルなどを設置するのが有効です。

4.ペニンシュラキッチンの決め手となるポイント

ペニンシュラキッチンの決め手となるポイントは、以下の3つです。

・キッチンの広さにあったレイアウトになるか
・シンク、コンロの配置が使いやすいか
・カウンターの高さを確認

ペニンシュラキッチンは、機能性やデザイン性が高く、多くの家庭で採用されている人気のキッチンです。

ここでは、そんなペニンシュラキッチンを選ぶ際の決め手となるポイントを詳しく解説します。

(1)キッチンの広さにあったレイアウトになるか

ペニンシュラキッチンは、リビングやダイニングと一体感のあるデザインが特徴です。

なんといっても、ペニンシュラキッチンの魅力は調理をしながらでも家族やゲストと自然に会話ができる環境が整う開放感です。

そのため、キッチンの広さにあったレイアウトになっているか、リビングダイニングに対して圧迫感はないかを確認するのがポイントです。

開放感を活かしたレイアウトになっているか、キッチンを入れる前には大きさ・幅・高さを測りながら、実際にイメージをしておくと安心です。

(2)シンク・コンロの配置が使いやすいか

ペニンシュラキッチンは、シンクやコンロの配置が使いやすいかどうかも決める際の重要なポイントです。

例えば、シンクとコンロを一体にするにすることで、調理から洗い物までの作業がスムーズになります。

また、シンクを壁側、コンロをカウンター側に配置することで、調理中にリビングやダイニングの様子を確認しやすく、家族との会話を楽しむことが可能です。

このように、シンク・コンロの配置次第で、使い勝手が大きく変わるため、どのようなリビングをイメージしているか、実際に使用した際まで計算してペニンシュラキッチンを選ぶようにしましょう。

(3) カウンターの高さを確認

ペニンシュラキッチンのカウンターは、調理や食事の場としても使用ができるため、高さと幅の選定も決め手となるポイントです。

一般的に高さは、85cm〜90cmが使いやすいとされていますが、身長が高い方などは調整しておくようにしましょう。

また、幅は60cm〜90cmが標準的ですが、広めに設定することで調理や盛り付けがしやすくなります。

展示品なども参考にしながら、実際に立ってみて自分が使いやすい大きさ・高かさのペニンシュラキッチンを選ぶようにしましょう。

5.失敗しないペニンシュラキッチンの選び方

ここまで、ペニンシュラキッチンのメリット・デメリットから決め手になるポイントを解説しましたが、実際選ぶ際に失敗しないためには、以下のポイントに注目してみてください。

・収納スペースを確保
・コンセントの配置に気をつける
・レンジフードのデザインと性能に注意
・家族の動線を考慮する

ペニンシュラキッチンは、収納スペースの確保やコンセントの配置にも注意すべきです。

それぞれ詳しく解説していきます。

(1)収納スペースを確保

ペニンシュラキッチンは開放感がある反面、収納スペースが不足しがちです。

そのため、導入後に収納が不足しないようキッチンの上部に収納スペースを追加したり、カウンター下に引き出し収納を設けたりしておくのがおすすめです。

特に家族が多い場合や、調理器具が多い方は注意しておきましょう。

(2)コンセントの配置に気をつける

ペニンシュラキッチンに限らず、どんなキッチンの設置でも気をつけておきたいポイントがコンセントの配置です。

カウンター周りでは、ブレンダーや電気圧力鍋など数多くの家電を使用することが多く、コンセントの配置はとても重要です。

また、ミキサーやコーヒーメーカーなどペニンシュラキッチンに置いておき、日頃使う際にも、コンセントが遠いと不便になってしまいます。

カウンターの側面やキッチンの背面などにコンセントを設置しておくと、より使いやすいキッチンを目指せますよ。

(3) レンジフードのデザインと性能に注意

上記で、ペニンシュラキッチンのデメリットとして油はねや煙の広がりを上げましたが、そのデメリットを回避するためにも、レンジフードのデザインと性能は重要なポイントです。

オープンなデザインのペニンシュラキッチンでは、デザイン性の高いものを選びつつ、吸引力のあるレンジフードを選ぶのがおすすめ。

例えば、スタイリッシュなデザインで、キッチン全体の雰囲気を引き立てるレンジフードや、匂いや煙の拡散を防げる吸引力のあるレンジフードを選ぶことで、使いやすくデザイン性の高いキッチンが実現できます。

(4)家族の動線を考慮する

リビングやダイニングと接することが多いペニンシュラキッチンは、家族の動線を考慮したレイアウトも重要です。

カウンターと壁の間は少なくとも90cm以上の通路幅を確保することで、移動をスムーズにできます。

また、良く使う動線には物を置きすぎない、すっきり見せるようにしておくことで、家族がすれ違う時もストレスなく暮らしていけるキッチンを実現できますよ。

6.ペニンシュラキッチンを含むキッチンにこだわった実例3選

ここでは、FINDが手がけているペニンシュラキッチンを含むキッチンにこだわった実例3選を紹介します。

デザイン性が高く、飽きずに長く暮らしていける住宅になっていますので、ぜひ今後の参考にしてみてくださいね。

(1)オリジナリティを追求した贅沢な空間

築16年の中古住宅を、全面リノベーションした実例です。

上記物件では、LIXIL様とコラボレーションしながら高級感ある贅沢な空間を実現しています。

LDKの主役には、モダンな雰囲気を楽しめるペニンシュラキッチンを配置しました。

レンジフードも黒にし、油はねや煙の防止にクリアガラスを採用することで、使いやすくオリジナリティ溢れる空間になっています。

費用
築年数16年
面積73㎡
区分/間取りRC造/2SLDK+SIC

(2)モノトーンで仕上げた上質な空間

築14年の中古物件を、1330万円かけて全面リノベーションした実例です。

上記物件では、キッチンをブラックでまとめ、人造大理石の天板とステンレスシンクの組み合わせをチョイスしています。

油ハネ防止ガラスは特注で作成し、生活感を出さないため、家電はカップボード内にスッキリと収納できる仕組みになっています。

キッチンを中心にグレイッシュなトーンで合わせた室内は、お気に入りのアートも映える素敵なリビングダイニングになりました。

費用1330万円
築年数14年
面積69.9㎡
区分/間取り2LDK

(3)ヴィンテージの味わい深さを残したリノベーション

1970年代に建てられたヴィンテージマンションを、味わい深さを残しながらリノベーションした実例です。

上記物件では、キッチンとバスルームをメインにリノベーションを行いました。

キッチンには海外のような大きなビルドインオーブンを採用し、大きな収納スペースも設置しています。

バスルームはユニットバスを入れずに、シャワールームのみに大胆に変更し、頭上からお湯が落ちるレインフォレストシャワーを採用しました。

全体的に白で統一しながらも、ヴィンテージマンションの良さを活かした理想の住まいが実現しています。

費用
築年数46年
面積70㎡
区分/間取りMS/1LDK

ペニンシュラキッチンならFINDにお任せ!

FINDは神奈川県川崎市に本社を構える、リノベーション、リフォーム、不動産売買仲介、空間デザイン、ファイナンシャルプランニング、ホームインスペクションまで行うリノベーション会社です。

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海老澤 知絵

ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者