COLUMNコラム
- 2020.03.30
- デザイン
畳スペース ~Design & Accent~
今回のテーマは「畳スペース」です。
中古マンションではよく見られる間取りでリビングダイニングの向かい側にある和室。
一時期は「和室は必要ないので洋室にして広くしたい!!」という
お声が多かった時期もありました。
最近は日本伝統の雰囲気を気軽に取り入れてみたいと
畳スペースを自分たちらしい間取りとして採用される方も多くいらっしゃいます。
畳と和室
そもそも、和室とは伝統的な日本の家屋にみられる畳敷きのお部屋。
障子や襖などで間仕切られた空間です。
畳は日本伝統的な床材の一つ。
芯材(昔はわらなどを使っていました)に
畳表となるイグサを編んで敷物を作り
畳表で芯材をくるんで畳を作っていました。
畳表を止めるためと装飾のために縁(ヘリ)を縫い付けていましたが、
今ではヘリなしの畳も多くあり、「和」というイメージだけではなく
モダンな和の雰囲気づくりには欠かせないアイテムになっています。
フラットに畳を愉しむ
日本伝統的な和室から現代人の暮らしに合わせたカタチに変化して
「畳スペース」として私たちの暮らしに心地よい空間をとして生まれ変わっています。
独立した部屋ではなくリビングの一角に設けることで
畳スペースからちょっとだけ感じられる和風の雰囲気が心を和ませてくれます。
また、和室につきものの段差は解消してフローリングとフラットに作ることで
より「洋」のテイストに合わせた技が光る空間になります。
素足で歩くときの歩き心地が優しいので
小さなお子様がいらっしゃる家庭では、ハイハイしたり、
遊ぶスペースとして畳スペースは人気です。
もちろん、ちょっとしたお昼寝の時間にも活躍する畳は
フローリングと段差なく作ることで寝返りをしても安心な設計に。
ニーズに合わせて種類やデザイン、カラーも豊富にあり
個性を出すアクセントにも使い方によっては便利なアイテムになっています。
ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者