COLUMNコラム
- 0200.12.11
- リノベーションの流れ
現地調査とは?
前回のコラムで『仕様決め』についてご紹介させていただきましたが
今回は『現地調査』についてご紹介いたします!※前回の記事はこちら 『仕様決めとは?』
現地調査とは、リノベーションをご希望される物件に実際にお伺いして
お部屋の採寸や設備の状況を確認するステップです。
現地調査の手順としては、まずお部屋の各箇所を採寸していきます。
お部屋の大きさ、天井高さ、窓のサイズ、扉のサイズ・・・と
実際に測定して採寸していきます。
これは建物が新築時の図面とずれがある場合が多いので、実際の寸法を確認していくためと
図面には出てこない部分も確認するためです。
お部屋全体の大きな寸法や、天井高さなどはレーザー距離計をいう機器を使って測ります。
窓周りなど細かな寸法は、スケールを使って手で測っていきます。
左側が手測り用のスケール、右側がレーザー距離計です!
そして現地調査の際には、寸法をとりながら、設備関係の確認も行っていきます。
特にキッチンなどの水回りの移設を検討している場合は排水経路の確認が重要です。
現地で排水経路が確認できない時は
管理人室に伺って、新築時の竣工図を拝見することによって、確認できる場合もあります。
ユニットバスを使われている方は、↑の写真のように、天井に点検口がついているのにお気づきでしょうか。
このユニットバスの点検口をのぞき込んで、ダクトの経路等も確認していきます。
また、ユニットバスから躯体までの距離を測ることで
どれくらいまで天井を上げられるか予想することもできます。
↑の写真のように、ユニットバスの点検口から確認することで、色々なものが見えてきますね!
現地調査では
トイレの品番、分電盤の容量・位置、給湯器の使用年数、カビや建材劣化はないかなど
他にもたくさんの項目をチェックしていきます。
また、可能なところは写真を撮影させていただき、後からもしっかり確認できるようにしていきます。
このように各箇所チェックしていくため
お部屋の広さやマンション、戸建てによっても違いますが
現地調査には概ね1時間~2時間くらいの時間がかかります。
現地調査ではお伺いしたご希望に関わる部分だけでなく
プロの目で見て直した方がいいところはないか、という機能面から
既存利用できそうな部分はあるか、この梁はデザイン的に活かせるか、など
リノベーション的視点も心がけて現地を拝見させていただいています。
こうして出来上がった現地調査図を元に、図面を起こして
リノベーションのプランを検討していきます。
↑実際の現調図です。色々な書き込みがされていますね。
こちらを元に図面を作成していきます。
もしリノベーション後も使いたい家具などがある場合は
その家具のサイズも測定し、図面に反映しプランに活かしていきますので
ぜひお声がけくださいね。
ライフディレクション事業部 設計チーム マネージャー / 二級建築士 / キッチンスペシャリスト