COLUMNコラム
- 2022.06.29
- リノベーションのお金
平屋のリノベーションを行うメリット・デメリットとは?相場価格まで解説
「平屋を買ってリノベーションしたいけど、費用はどのくらいかかるんだろう?」
「2階建て住宅を平屋にするのは可能なの?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、平屋のメリット・デメリットからリノベーションやリフォームにかかる費用まで詳しく解説します!
また、2階建て住宅を平屋にする方法や、おすすめのリノベーションプランも紹介!
将来に向けて平屋にリフォームしたい方や、古民家の平屋を購入してリノベーションをお考えの方、必見です。
目次
1.平屋をリノベーション・リフォームするメリット5選
まず初めに、平屋をリノベーション・リフォームする際のメリット5選を紹介します。
メリット1:間取りを自由に変更できる
平屋をリノベーション・リフォームする際のメリット1つ目は、間取りを自由に変更できることです。
平屋では部屋を仕切る壁等を取り付けて2階部分の重量を支える必要がないため、色々な間取りの選択肢が広がります。
また、間取り変更の際に撤去する壁や仕切りが少ない為、2階建て住宅に比べてリノベーション費用も抑えられます。
平屋は2階建て住宅に比べ撤去するものが少なく費用を抑えて、回遊性のある間取りや、ライフスタイルに合わせた無駄のない導線を造ることが可能!
好みの住宅により近いものを実現できます。
メリット2:無駄のない空間が作れる
平屋をリノベーション・リフォームする際の2つ目のメリットは、無駄のない空間が作れることです。
上記でも説明しましたが、平屋は構造上2階部分がないため重量や柱に気を使う必要がありません。
そのため、平屋全てを広々ワンルームにしたり家族の空間にリノベーション・リフォームすることが可能!
すべての空間や設備がワンフロアに収まることで無駄を省いた、効率的な住宅を作ることが出来ます。
メリット3:耐震性に優れている
平屋をリノベーション・リフォームする際のメリット3つ目は、平屋は耐久性に優れているためリノベーションを行うと長く暮らすことができることです。
物件を買ってリノベーションを考える際には、既存の建物自体の耐久性はとても重要ですよね。
平屋は建物が低く軽いことから、地震の揺れ等に強く、2階建てよりも構造的に安定しているとされています。
そのため、耐久性に優れている平屋は、長く暮らすことを考えてリノベーション・リフォームをされる方にもおすすめな物件です。
メリット4:住宅メンテナンスの費用が少なく済む
平屋をリノベーション・リフォームする際のメリット4つ目は、住宅のメンテナンス費用が少なく済むことです。
平屋は2階建ての住宅と比べて、定期的に行う必要のある外壁塗装等のメンテナンス費用が少なく済む物件です。
2階建て物件では、トイレやキッチン等の水回りの設備が1階、2階両方にあるというケースも少なくありませんよね。
多くの平屋では水回りの設備は1つのことが多いことから、水回りのメンテナンス費用も2階建て住宅に比べて安く済む傾向にあります。
住宅のメンテナンス費用は長く暮らしていく上ではかかせない維持費のひとつですので、安く済ませられるのは平屋の魅力といえます。
メリット5:将来のバリアフリー化がしやすい
平屋をリノベーション・リフォームする際のメリット5つ目は、将来のバリアフリー化がしやすいことです。
平屋は生活に必要なトイレ、キッチン、お風呂等の設備がすべてワンフロアに集約されていることからバリアフリーにとても適しています。
2階建て住宅と違って、階段の踏み外しによるケガのリスクを事前に防げるのも平屋のメリットの1つ。
また、老後の暮らしに備えて平屋を検討する方も多く、将来的にバリアフリーにリノベーションしたい、という方にもおすすめです!
2.平屋をリノベーション・リフォームするデメリット3選
次に平屋をリノベーション・リフォームする際のデメリット3選を紹介します。
デメリット1:災害時の対策が必要
平屋をリノベーション・リフォームする際のデメリット1つ目は、災害時の対策が必要なことです。
平屋はもともと2階建て住宅に比べ災害時に逃げ場がなくなってしまうことがデメリットです。
なので、もともと平屋だったものを購入してリノベーションする場合は、災害時の逃げ道を確認しながらリノベーションを行わなくてはいけません。
また、2階建住宅から平屋にリノベーションした際は、住宅の耐震、耐久性をしっかり確保することが大切です。
災害時、特に津波や洪水、床上浸水に襲われてしまった場合に逃げ場がなくなってしまうことも。
そんな災害時等の不安を減らすためには、リノベーション・リフォームをする際に不動産と話し合うことが大切です。
さらに、近くの避難所やもしもの場合の合流地点などは事前にきめておくようにしましょう。
デメリット2:防犯対策が必要
平屋をリノベーション・リフォームする際のデメリット2つ目は、防犯対策が必要なことです。
平屋は広々した空間を楽しめるメリットの反面、外からの視線等の対策に防犯対策や目隠しの設置等が必要になってきます。
日当たりを気にして窓を大きく配置した場合などはフェンスやシャッター等を利用して、安全性を高めるようにしましょう。
デメリット3:間取りの配置によって、日当たりの悪い場所がでてくる
平屋をリノベーション・リフォームする際のデメリット3つ目は、間取りの配置によって、日当たりの悪い場所がでてくることです。
平屋をリノベーションする時に、広いリビングや子供部屋、客室等仕切りを多く作る場合には日当たりの確保が難しい部屋が出てくる場合があるので注意が必要です。
他の物件でもいえることですが、平屋は2階建て以上に日当たりの良い面と悪い面が出てきてしまうので、間取りの配置を考慮することが重要なポイント。
しかし、このデメリットは、日当たりの悪い場所は寝室にするなど間取りを工夫することで回避することが可能です。
3.平屋や古民家のリノベーション相場価格はどのくらい?
次に平屋のリノベーション相場価格について、施工場所別に紹介していきます。
(1)スケルトンリノベーション費用の相場
平屋のスケルトンリノベーションの費用の相場価格は約700~1200万円です。
耐震性を高める工事や、屋根・外壁の工事、サッシの交換までリノベーションも可能な分、費用も高額になってしまいがちです。
リノベーションを行う際に費用を抑えるには、リノベーション・リフォームが本当に必要な部分はどこなのか、最初に不動産会社としっかり相談することが重要なポイントです。
(2)内装リノベーション費用相場
平屋の内装をリノベーションする費用の相場は以下のようになっています。
内装 | 約60万円~120万円 |
リビング | 約80万円~300万円 |
床・壁紙の張り替え | 約20万円~50万円 |
収納 | 約40万円~60万円 |
寝室 | 約20万円~40万円 |
和室 | 約40万円~60万円 |
廊下 | 約20万円~40万円 |
玄関 | 約40万円~60万円 |
お家の顔となるリビングは、特にこだわってリノベーションしたいと考える方も多いですよね。
フローリングや壁紙、建具の交換など、最小限のリノベーションは80万から可能です!
予算と施工したい箇所、お部屋のコンセプトを最初にしっかり決めておきましょう。
(3)水回りリノベーション費用相場
平屋の水回りをリノベーションする際の費用の目安を紹介します。
キッチン | 約80万円~250万円 |
洗面所 | 約20万円~40万円 |
トイレ | 約20万円~40万円 |
浴室 | 約70万円~150万円 |
キッチンのリノベーション費用は80万円〜250万円と大幅に差がありますが、システムキッチン等のグレードやオプションの有無によって変わってきます。
また、水回りリノベーションをする際はそのままの場所か、移動するのかによっても金額は大きく変わってきますので注意が必要です。
4.2階建て住宅から平屋にリノベーションは可能?
2階建て住宅から平屋にリノベーションするのは可能です。
昔は2階建てが主流でしたが、少子化や高齢社会への時代背景から年々平屋は人気が高まってきています。
そのため、将来に備えて2階建て住宅を平屋へ減築リノベーションする方もいます。
2階建て住宅から平屋へリノベーションする際の費用目安は約500万円〜2000万円です。
減築を行う際には、屋根や2階部分の解体・処分費用や、新しい天井や屋根を設けるなどの多くの工事が必要になります。
また、既存建物の状態により耐震補強や断熱工事が必要になった場合はさらに高額になることも。
2階建てから平屋への減築リフォームを考える場合は、建替えも視野に入れ比較するのがおすすめです。
結果的に建て替えの方が安かったということにならないように、どちらがお得かを判断することが大切です。
5.平屋でおすすめのリノベーション内容
次に平屋でおすすめのリノベーション内容を紹介します。
(1)大きな窓をたくさんつけることで、開放感溢れる住まいに
おすすめプランの1つ目は大きな窓で開放感を出すリノベーションです。
平屋をリノベーションする際には、日当たりのいい面をフルで利用できるように大きな窓をたくさん設置し部屋全体を明るく、開放的な印象にするのもおすすめ。
平屋だからこその開放感を楽しむことができますよ。
FINDでは以下のような物件を開放感溢れる住まいへとリノベーションした実例を紹介しています。
平屋ではありませんが、間取りやインテリアを考える際の参考にしてみてください。
【風が通り抜ける開放的な住まいの実例】
(2)天井の高さを生かしたリノベーション
次に平屋でおすすめのプラン2つ目は天井の高さを生かしたリノベーションです。
平屋は法律にある建築の高さ制限を受けることは、ほとんどない物件です。
そのため、高い天井やデザイン性のあるもの等好みに合わせてリノベーションすることが可能!
平らな天井で高さを取り広々空間を演出したり、斜めの勾配天井を利用しデザイン性のあるスタイリッシュな印象にするのもおすすめです。
またFINDでは設えられた収納で広々した間取りを実現した実例を紹介しています。
自然の温もりを利用して、くつろぎの時間を感じられるデザインになっていますのでぜひ参考にしてみてください。
【広々した間取りを実現した住まいの実例】
(3)古民家を生かした風情溢れる空間に
平屋のおすすめプラン3つ目は、古民家を生かした風情溢れる空間へのリノベーションです。
年々注目されている古民家は、昔ながらの雰囲気を味わえどこかホッとできることから人気の物件です。
築年数の経過した平屋をリノベーションする際には、既存建具を上手に再利用して古民家風な住まいにするのもおすすめ!
また将来的に古民家カフェや食堂、旅館等に起業したいと考えている方にもおすすめです。
FINDでは小上がりの畳を利用してどこでも昼寝ができる居心地のいい暮らしを実現した実例を紹介しています。
ポイントは風が通りぬける回遊性のある間取り構成と、素足で歩ける木の質感を残した内装材。
ぜひ平屋リノベーションの際に参考にしてみてください。
【和と洋を組み合わせた心地いい住まい】
6.平屋をリノベーションする際に利用出来る減税と補助金
ここでは平屋をリノベーションする際に利用可能な工事内容、減税と補助金制度について紹介します。
工事内容や市・県によって制度が違うこともありますので1度リノベーションを行う前にお住まいの自治体に相談することがおすすめです。
【対象となる工事】
- 耐震工事
- バリアフリー工事
- 省エネ工事
- 同居対応工事
- 長期優良住宅化工事
【利用できる減税・補助金】
- 所得税控除
- 固定資産税減額
- 贈与税の一部非課税
- 不動産取得税の軽減措置
【補助金が利用できる工事】
- 外張断熱工法等での工事
- 内張り断熱での工事
- 性能向上リフォーム工事
- 子育て世帯向け改修工事
- 三世代同居対応リフォーム工事
- 防災性の向上・レジリエンス性の向上改修工事
平屋をリノベーションする際には、後から知って損をすることがないように事前に使用できる補助金を調べておきましょう。
お住まいの市町村に問い合わせると教えてもらうことができますよ。
平屋のリノベーションならFINDにお任せ!
FINDは神奈川県川崎市に本社を持つリノベーション、リフォームから、不動産売買仲介、新築、注文住宅、空間デザイン、ファイナンシャルプランニング、ホームインスペクションまで幅広く手掛ける建築会社です。
「お客様の利益創出に最善を尽くす」をモットーに、FINDでは様々な物件を手掛けています。
また、FINDは公式サイトではリノベーションを行う際に抑えたいポイントや1000万円で可能な工事内容等、様々なコラムを掲載中です!
これからリノベーションを行う際にはぜひ1度FIND公式サイトを覗いてみてください。
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ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者