COLUMNコラム
- 2022.06.29
- 不動産
ホームインスペクション(住宅診断)は必要ない?新築・中古住宅それぞれ解説
「新築住宅の購入を考えているけど、ホームインスペクションは必要ないのかな?」
「ホームインスペクションは必要ないと言われたけど、本当にそうなの?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、ホームインスペクションの基本情報から、必要な費用まで詳しく解説していきます。
また、新築・中古住宅でのホームインスペクションの必要性も紹介!
これから不動産の購入をお考えの方は参考にしてください。
目次
1.ホームインスペクション(住宅診断)の基本情報
そもそも、ホームインスペクションが何か詳しく分からない方も多いのではないでしょうか?
ここではホームインスペクションの基本情報から、検査内容まで詳しく解説します。
(1)ホームインスペクション(住宅診断)とは?
近年耳にすることも増えた、ホームインスペクション(住宅診断)とは簡単にいうと、住宅の建物の不具合や劣化等の検査を行うサービスのことです。
ホームインスペクションを行える人(ホームインスペクター)は、建築士であることが一般的とされています。そのためプロの建築関係者が検査を行います。
これから購入する物件に欠陥はないのか?劣化はどのくらいなのか?等細かく調べてもらうことが可能なので、購入前の不安を減らすことができます。
主にホームインスペクションは住宅の購入するときや、リフォーム時やメンテナンス時、自宅の定期点検に利用されることが多いサービスです。
(2)ホームインスペクションは義務化された?
ホームインスペクションは2018年4月に宅建業法の改正によって、中古住宅の仲介時にホームインスペクション実施についての説明が義務化されました。
つまり、中古住宅を購入する際には、必ずホームインスペクション(住宅診断)の説明が行われるようになったということです。
注意してほしいポイントは、義務化されたのはホームインスペクションの実施ではなく説明義務だけ、ということです。
ホームインスペクションの説明義務内容は以下のものになります。
- ホームインスペクションについての説明
- 既にホームインスペクション実施していた場合はその調査結果を説明
- 売主と買主が建物の状況について書面で確認
ホームインスペクションの説明を受けて利用するか、しないかを自身で判断する必要があります。
説明義務のない新築購入時には、瑕疵保証(購入した物件の不具合の保証)が10年あり、欠陥や不具合は保証されていることから、不動産会社に「必要ないですよ」といわれることもしばしば。
物件購入時にはホームインスペクションについて事前に考えておく必要があります。
(3)説明義務があるのは中古住宅のみ
上記でも説明しましたが、ホームインスペクションの説明義務のある物件は中古住宅のみです。
「なぜ中古住宅だけなのか?」と疑問に思う方も多いですよね。
今回法改正を行った目的の1つに、中古住宅の流通量(売買件数)を増やすことがあります。
国の思惑としては何度かニュース等でも取り上げられている、「日本の深刻な空き家問題を解決する1つの手段として、ホームインスペクションを利用して安心して中古住宅を買ってもらいたい」という考え。
日本は先進国に比べ、中古住宅の流通量の割合が少ないとされています。
そのため、ホームインスペクションを利用する人が増えることによって、中古住宅をより安心して購入できるため流通量も増えることが予想されています。
(4)ホームインスペクションの検査内容
ここではホームインスペクションの検査内容について紹介します。
ホームインスペクションの検査内容は以下のものがあります。
【ホームインスペクションの検査内容】
- 著しい建物の傾き
- 継続していると思われる雨漏りの形跡
- 構造耐力上主要な部分の著しい損傷
- 屋内給排水管の著しい劣化、漏水やその形跡
- 不同沈下している可能性
- 著しい施工不良の有無
- 躯体の腐食・変形の有無
- 詳細な調査を行う必要のある箇所の有無
ホームインスペクションは行う会社や、新築か中古か等によっても項目には差がありますが詳しく隅から隅まで検査を行うことが可能なサービス。
瑕疵保険の対応部分ではない場所の欠陥も見つけることができますので、事前に購入する家のホームインスペクションを行うことはとてもおすすめです。
2.新築・中古住宅にホームインスペクションは必要ないのか
「ホームインスペクションは本当に必要なのかな?」と迷っている方も多いですよね。
実際、住宅を購入する際に不動産会社等によっては「ホームインスペクションは必要ないですよ」と言われることも。
一般的に住宅購入の際にホームインスペクションが必要ないと言われる理由には以下のものがあります。
- 瑕疵保険の検査があること
- 新築住宅には10年間の保証がある
- 住宅検査では第三者機関が検査している
不動産会社が第三者機関を入れて調査済みの物件も多いですが、検査は簡易的な場合も多く、充分とはいえません。
また、ホームインスペクションを行った際に10年保証の範囲外の部分の欠陥が見つかることも多いのが事実です。
新築物件や中古物件に入居後、長く安心して住むためには、10年保証や住宅検査だけでは不十分といえます。
3.新築の場合ホームインスペクションは必要ない?
新築住宅の場合は、上記でも説明しましたが10年間の品質保証が付いているため、ホームインスペクションは必要ないと考える方も多いですよね。
しかし、新築住宅の場合でもホームインスペクションを行うことで、不動産会社や第三者機関が気づかなかった欠陥部分にも気づくことができます。
また、入居後に瑕疵保証(10年保証)の範囲の住宅欠陥が見つかったとしても、売主がすぐに瑕疵を認めるとは限らず、責任の所在があいまいになることも多いのも現状。
入居後に起こった欠陥なのか、初めからの欠陥なのかはなかなか決着がつかない場合もあります。
そのため、事前にホームインスペクションを利用しておくことは後のトラブルを防ぐことにも繋がります。
4.中古住宅の場合ホームインスペクションは必要ない?
中古住宅の購入をお考えの場合、雨漏りや設備機器の不具合、建物の傾き、水漏れなど、長く済むことを考えてもホームインスペクションは必要になってきます。
しかし、安く中古住宅を手に入れたいのに、「ホームインスペクションの費用がもったいない!」と考えてしまうことも。
確かに初期費用はかかってしまいますが、長い目でみて結果的に「やってよかった!」と思う場合も多くあります。
また、ホームインスペクションを行ったことで入居前に欠陥に気づき、後からかかるはずの費用が浮いたケースもあります。
ホームインスペクションの費用は以下でも紹介していきますが、10万円以下で行うことが可能なため、将来長く暮らすことを考えた時に後悔しないためにも住宅検査を行う方が安心です。
中古住宅を購入する際は入居前に、ホームインスペクションを利用するのがおすすめです。
5.ホームインスペクションにかかる費用
ホームインスペクションにかかる費用目安は約7万円〜9万円です。
戸建て住宅の場合は、床面積の広さ、坪数によって値段は変わってきますが、一般的な戸建住宅では8万円とされています。
また、マンションの場合は広さにかかわらず、一律5万円としている会社も多くあります。
決して安い金額ではないですが、将来長く暮らすことを考えるとしておいた方が安心、と感じる人も多いのではないでしょうか。
もし不具合が見つかってしまった場合の修理費用等を考えると、決して高くはない金額といえます。
将来「ホームインスペクションをしておけばよかった…」と後悔することがないように、事前に不安要素は減らしておきましょう。
6.ホームインスペクションを申し込むタイミング
ホームインスペクションを申し込む場合は物件見学を行い、その物件の購入意思を固めたタイミングがおすすめです。
つまり『物件の申し込みを行う前』です。
物件の申し込みを行う前にホームインスペクションを行うことで、欠陥が見つかった場合に値引きや修理を申し出ることも出来ますし、他の物件に変更することも可能になります!
ホームインスペクションをお考えの方は目当ての物件の内見後、その物件の申し込みを行う前までに行うようにしましょう。
また、ホームインスペクションは不動産会社が紹介してくれる場合も多くあります。
自分で見つけたホームインスペクションを行う会社を利用したい場合は事前に不動産会社に申し出るようにしましょう。
7.ホームインスペクションは物件購入時に重要な役割
ホームインスペクションは物件を購入する際に重要な役割を果たしてくれます。
不動産会社などに「ホームインスペクションは必要ない」「10年保証があるから充分」等と言われても不安な方は多いですよね。
一生で1番高い買い物とも言われる「不動産」、後悔しないように購入前にできることはしておきましょう。
これから長く暮らす家の「健康診断」とも言えるホームインスペクションは、事前に不動産会社や、第三者機関が見つけられなかった欠陥を見つけてくれることも。
上記でも説明しましたが、ホームインスペクションでは普段確認できない屋根裏や床下、配管まで検査を行うことが可能です。
購入後の様々なリスクを少しでも減らすために、初期費用はかかってしまいますが物件購入前にはホームインスペクションを行うのがおすすめです。
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