COLUMNコラム
- 2023.11.30
- 物件の選び方
中古マンションの内覧チェックリストはこれでOK!注意点や準備事項
「中古マンションを内覧する際に、見るべきポイントはどこだろう」
「中古マンション内覧時に、注意しておくべきことは何?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
本記事では中古マンション内覧時に使えるチェックリストを、外壁から室内、管理状態などに分けて、それぞれ詳しく解説していきます。
チェックすべきポイントを網羅していますので、内覧時の参考にしてみてくださいね。
また、中古マンション内覧時の注意点や、持っていくべき持ち物についても紹介。
これから内覧に行く予定のある人、中古マンションを探し始める人は必見です!
目次
1.中古マンションに内覧に行く前にすべき5つのこと
中古マンションに内覧に行く前には、以下のことをしておきましょう。
・可能なら事前に図面などを取り寄せておく ・欲しい中古マンションに他にも空室があるか確認しておく ・聞きたいことをまとめておく ・引越し先にもっていく家具のサイズをはかっておく ・スケールやメジャーなどの持ち物を用意しておく |
順に説明していきます。
(1)図面などを取り寄せておく
中古マンションに内覧に行く前には、可能な限りその物件の販売図面などを取り寄せておくようにしましょう。
内覧に行く際に図面を持っていくことで、家具の配置や家事動線などイメージしながら内覧することができます。
また、家族で内覧に行く際には人数分用意しておくと、それぞれが物件情報を整理できておすすめ。
販売図面には築年数から平米数、部屋の数や立地状況まで記載されていることも多いため、知りたい情報を一度に知ることができます。
何件も内覧していると「この物件は築何年だったっけ?」と混乱してしまうこともあるため、情報をまとめるためにも販売図面を持っていくようにしましょう。
(2)空室の確認
内覧に行く前には、その中古マンションには他にも空室があるのか確認しておくのがおすすめ。
もし階数違いなどで空室がある場合は、他の部屋の方が安く出されていることもあり、2つに部屋を比較しながら両方一度に内覧できる可能性があります。
また、部屋の階数が違う場合、見晴らしや風通しなどにも違いあるケースも多く、同じマンションでも室内のリフォーム履歴もさまざまです。
一方で、内覧する中古マンションに空室があきらかに多いケースでは、管理状態に何か問題があるかもしれないことも疑っておきましょう。
内覧した中古マンションに、管理体制や立地などの問題や心配が残った場合は、一度不動産会社に確認しておくのがおすすめです。
(3)聞きておきたいことをまとめる
内覧前には、サイトや図面などで物件情報をみながら、聞いておきたいことをまとめておくようにしましょう。
いざ内覧にいくと、新しい質問や疑問が出てきたり、家で考えていた聞きたい質問を忘れてしまうこともあります。
内覧時にはできるだけ疑問を解決し、情報を集めておくことで、その他の中古マンションとの比較がしやすくなりますので、メモや携帯に聞きたいことを残しておくのがおすすめ。
中古マンションの購入は、ネットの情報だけでは分からないことも多いため、実際に内覧に行ったからこそ聞ける「近隣住民のこと」「住んでいる人のマナー」「どんな世帯が多いか」なども忘れずに聞いておくようにしましょう。
(4)事前に置きたい家具の大きさを測っておく
中古マンションの内覧前には、その物件に置きたい家具がおけるのか、置いた場合は大きさやスペースの余り具合などがどのような感じになるのかを確認するため、事前に引っ越し先にもっていく家具の大きさを測っておくようにしましょう。
特に、冷蔵庫や洗濯機、食器棚など大きめの家具だけでも大きさを測ってメモしておくと、購入後の生活や家事動線をイメージしやすくなります。
実際に、「冷蔵庫と食器棚を置いてみると想像以上に狭くなってしまった」「洗濯機の近くに棚をつけたかったのにスペースが無かった」など後から後悔してしまうケースも。
現在使用している家電だけではなく、中古マンションを購入したら絶対置きたい憧れの家具などの大きさもメモしておくことで、中古マンション購入後の後悔を減らすことが期待できます。
(5)内覧時の持ち物を用意
中古マンションの内覧時には、以下の持ち物を用意しておくのがおすすめです。
内覧時に持っていくもの | 使用方法 |
---|---|
スケールやメジャーなど、大きさを測れるもの | 家具や家電を置くスペースがあるか確認するため(不動産会社が用意してくれる場合もある) |
スリッパ | 内覧時に履くため(不動産会社が用意してくれる場合もある) |
スマホやカメラなど | 内覧時に家の状態や様子などを見返したり、家族に共有するための写真や動画を撮影するため |
認印 | 内覧した中古マンションが気に入った場合、その場で不動産買付証明書を記入するときのため |
また、上記でも説明した「販売図面」や「質問をまとめたメモ」などがある人は忘れずに持っていくようにしましょう。
2.【外観】中古マンション内覧チェックリスト
中古マンションの内覧時にチェックしたい、外観のポイントは以下の通りです。
・理想としていた雰囲気に外観は近いかを確認 ・外装のひび割れなどを確認 ・外観から見えるベランダに赤錆などはないか ・内部鉄筋が露出していないか ・落書きなどはされていないか |
外観の内覧時には、建物の第一印象から、細かいヒビ割れた赤錆、内部鉄筋の露出など目に見える範囲で気になることはないかを確認しておきましょう。
また、マンションの外観に落書きなどが見られる場合はその地域の治安やマンションの管理状態を確認することで不安要素を減らすことが期待できます。
3.【室内】中古マンション内覧チェックリスト
中古マンションの内覧時にチェックしたい、室内のポイントは以下の通りです。
室内は見る場所も多いため、玄関から入って見ていくべき場所順にチェックリストを紹介していきます。
・入ってすぐの第一印象はいいか ・玄関に十分な収納はあるか(靴箱や荷物置き場など) ・リビングから見た間取りはイメージに近いか ・内装や部屋の雰囲気が気にいっているか ・クロスに気になる汚れやシミ、ゆがみやヒビはないか ・壁や天井に水漏れなどのシミがないか ・日当たりはどうか(暑すぎ・寒すぎなど) ・窓から周囲を見て気になるところはないか ・異なる二方向に窓があるか(風通しの確認) ・周囲の騒音や上の階などの音の響きを確認 ・ある程度の防音性があるか ・家事動線はイメージに近くなっているか ・収納の数が自分に合っているか ・ドアや窓の閉まり具合は悪くないか ・ベランダが丸見えになっていないか ・ベランダに洗濯物などを干した際に、近くにニオイが気になるような場所はないか ・ベランダに室外機は設置できるか ・ベランダの手すりなどにサビがないか ・各部屋のエアコンを付けられる位置を確認 ・コンセントの配置を確認 ・スマホなどの電波状況は良好か確認 |
室内では入ってすぐの玄関スペースは靴箱の数などが十分か、鏡などを置きたい人はそのスペースが確保できるかを確認しておきましょう。
また、日当たりは時間によっても変わるため内覧は一度ではなく、時間をかえて何回か行くのがおすすめ。
風通しなども夜や家族の集まる時間に快適に過ごせるかどうかを判断するための、重要なポイントです。
さらに、エアコンを設置したいと考えている部屋は、どこにエアコンをつけれるのか、室外機を置くスペースなども合わせてみておくと安心です。
いざ住み始めてから、後悔することがないよう確認できるポイントは網羅しておくようにしましょう。
4.【水回り】中古マンション内覧チェックリスト
中古マンション内覧時にチェックしたい、水回りのポイントは以下の通りです。
・水回りの水栓は壊れていないか ・水回りに気になるニオイを感じないか ・水回りにカビなど発生していないか ・トイレやお風呂、キッチンなどにも収納スペースがあるか ・お風呂には浴室乾燥がついているか ・水回りのリフォームは場所移動が可能か ・お風呂や洗面台の水圧が弱くないか ・給湯器の使用状況 |
水回りは配管の中など、見えない部分も多い場所ですが、目に見える範囲で汚れやカビなどを確認しておきましょう。
また、中古マンションで水道が使用できる場合は、シャワーの水圧などもチェックしておくのがおすすめです。
5.【管理】中古マンション内覧チェックリスト
中古マンション内覧時にチェックしておきたい、管理状態を確認するためのポイントは以下の通りです。
・エントランスは綺麗に保たれているか ・その他の共用部分の掃除が行き届いているか ・雑草などがそのままになっていないか ・掲示板などの展示物を確認 ・マンションの管理人は何時〜何時まで対応してくれるのか ・集合ポストのセキュリティ面は安心できるか(鍵がついているかなど) ・防犯カメラの位置(死角になってしまう場所はないかなど) ・オートロックの場合は機能を確認 ・ゴミ捨て場が綺麗に掃除などをされているか ・不法投棄などそのままになっていないか ・大規模修繕工事はいつ行われたか ・過去の修繕履歴が適切に行われているか ・管理費、修繕積立金はいくらか、高すぎないか ・マンションの性能を維持するための長期修繕計画がきちんと準備されているか ・修繕積立金の未納額はあるか、ある場合いくらなのか |
実は、「マンションは管理を買う」とも言われるくらい、中古マンションの管理状態は重要なポイント。
適切な修繕を行なっているマンションは、長く安心して住むことが期待できます。
また、修繕積立金は住んでから値段が上がる可能性もあるため、今後の修繕計画や直近に行われた工事の状況なども聞いておくのがおすすめ。
マンションの顔ともなるエントランスが綺麗に保たれているか、汚れなどがそのままになっていないかなど、暮らしやすい環境になっていることをチェックしておきましょう。
6.【周辺環境】中古マンション内覧チェックリスト
中古マンション内覧時にチェックしたい、周辺環境のポイントは以下の通りです。
・最寄りの駅からどのくらいの距離にあるか ・駅やバス停からマンションまでの間、危険な場所はないか ・街灯の数を確認 ・人通りの多さを確認 ・周辺道路の混雑具合を把握しておく ・最寄りのコンビニまでの距離を調べておく ・近くの商業施設まではどのくらいか ・金融機関や公共機関までのアクセスも確認 ・かかりつけにできそうな病院は家からどのくらいの場所にあるか ・近くの病院の口コミなども確認しておく ・近くに公園などあるか ・再開発など大掛かりな工事をするな場所は近くにあるか |
中古マンションに内覧に行く際には、外観や室内だけではなく周辺環境もチェックしておくのがおすすめ。
子どもがいる人は通学路などに街頭が設置されているか、危ない場所はないかを確認しておきましょう。
また、実際に暮らしてから近くにコンビニがないなど、不便さを感じてしまわないためにもよく利用するお店までの距離も確認しておくと安心です。
7.【駐車・駐輪場】中古マンション内覧チェックリスト
中古マンション内覧時にチェックしたい、駐車・駐輪場のポイントは以下の通りです。
・駐車場、駐輪所にゴミなど置かれていないか、綺麗に保たれているか ・路上駐車などをしている人はいないか ・車は停めやすいか ・駐車場、駐輪所は住民がルールを守って使用しているか |
駐車・駐輪場では不法投棄やゴミなどがないか、車を停めやすい環境になっているかを確認しておきましょう。
また、路上駐車などが多い場合は、マナーの悪い入居者がいることも考えられるため、要注意です。
実際に住んでから、路上駐車のせいで車が停めづらい、すぐに車を出せないなどトラブルが起こる場合もありますので、あまりに路上駐車が多い場合は購入前に管理会社に対応方法を問い合わせておくのがおすすめです。
8.中古マンション内覧時に注意しておくポイント5選
中古マンションの内覧では、まだ前の住民が住んでいるケースもあるためマナーを守って内覧を行いましょう。
中古マンション内覧時に注意しておきたいポイントは以下の5つです。
・マナーある大人の対応で内覧をする ・その場での価格交渉はしない ・不安なことは仲介会社の担当者に相談 ・購入を考えている中古マンションは何度か内覧に行く ・最低2件以上内覧すると比較できる |
順に説明していきます。
(1)マナーある大人の対応で内覧をする
中古マンションの内覧時には、まだ前の住民が住んでいることもあるため、マナーある大人の対応で内覧に行くよう注意しておきましょう。
例えば、写真などを撮影するときは、一応断りを入れてから撮影するのがおすすめ。
売主が不快になることがないよう、残っている私物などには充分に配慮して内覧しましょう。
また、内覧時に売主に与える印象は、その後の契約をスムーズに進める上で重要なポイントです。
大事な住宅を、この人に譲りたいと思ってもらうためにも誠実な応対が求められます。
(2)その場での価格交渉はしない
中古マンションの内覧時には、その場での価格交渉はしないのがベター。
内覧に来て、いきなり価格の交渉を始めてしまうと印象を悪くもたれる場合もあるため注意しておきましょう。
売主に直接言うのではなく、内覧後に家族などで検討してから交渉するのがおすすめです。
(3)不安なことは仲介会社の担当者に相談
中古マンションの内覧時に、不安なことや疑問はそのままにせず、仲介会社の担当者に相談するようにしましょう。
他の住民のマナーや、管理状態、築年数や住宅ローンについての不安などは、すぐに担当者に質問しながら疑問をそのままにしないのが重要。
内覧時だからこそ気づく住宅の瑕疵についても、売主に言うのではなく仲介会社の担当者に質問しておくとスムーズに内覧を進められます。
(4)購入を考えている中古マンションは何度か内覧に行く
中古マンションの内覧は、一回きりで決めてしまう人もいますが特に気になった物件は、時間をかえて何度か見にいくのがおすすめ。
時間帯によって日当りや風通り、周辺道路の混雑状況が変わるため、数回内覧に行くことでより住んだ後のイメージをしやくなります。
また、何度か内覧する場合は売主や担当者にも購入の意思が強いことを伝えることで、快く受け入れてもうことが期待できます。
(5)内覧後の即決に注意
中古マンションの内覧時は、1件目で物件購入を決める人もいますが、一般的には2〜4件など回る傾向にあります。
その際、内覧後に即決するのではなくメリット・デメリットを洗い出した上で検討の時間を設けるよう注意しておきましょう。
内覧に行くと「今決めないと売れてしまうかも」と言われてしまうことも少なくないため、焦ってしまう場合もあります。
全てが希望条件にあっている物件であれば、内覧後に即決するのもありですが、多くの場合は一度家に持ち帰って、検討する方がおすすめ。
ほとんどの物件は、良い面もあれば希望通りでない箇所もあるため、何件か比較しながら希望に近い中古マンションを探していきましょう。
中古マンション探しならFIND
FINDは神奈川県川崎市に本社を構える、リノベーション、リフォーム、不動産売買仲介、空間デザイン、ファイナンシャルプランニング、ホームインスペクションまで行うリノベーション会社です。
FINDの公式サイトでは多数の実例を掲載していますので、気になった方はこちらから覗いてみてくださいね。
また、FINDのリノベーションでは、プランナー、設計士、不動産のプロ、FPがチームになって理想の住まいづくりのお手伝いさせていただきます。
まずはお気軽にお問い合わせください。
ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者