COLUMNコラム
- 2021.07.16
- 不動産
マンション1階のメリット・デメリットを検証する
マンション購入時に避けられがちなのが1階。
採光や眺望を期待できないといった点を重視する人が多いからですが、実のところ1階には高層階にはみられない多くのメリットがあります。
そこで、今回はあえて1階を選ぶメリットについて検証してみましょう。
目次
この記事のポイント
◎専用庭のある1階はお得感満載。自由度の高い暮らしを利便性の高いマンションで満喫できる。
◎忙しい朝の時間帯を余裕で過ごせるのも1階で暮らすメリット。転落事故も未然に防げる。
◎1階のデメリットを十分に理解したうえで、そのデメリットを上まわるメリットを用意したマンションがねらい目。
1階の住民だけが自由に使える「専用庭」は魅力いっぱいの空間
マンションの1階をチェックすると、道路との境目などにグリーンの植え込みがある場合があります。また、1階のベランダは少し広めにつくられていることも多く、マンションによっては「専用庭」がついていることもあります。
専用庭のある住まいは本当にお得感があります。ガーデニングを楽しんだり、夏は家庭用プールを出して子どもと遊んだり、ペットを自由に走り回らせたりと、プライベート空間として自在に活用できます。
専用庭を使って、子どもたちと一緒に野菜を育てているファミリーもあります。このような自由度の高い暮らしを利便性の高いマンションで満喫できるのは、大きなメリットといえるでしょう。
生活音が周囲にあまり響かないのも1階のメリットです。
とくに、小さい子どものいる家庭では足音が階下に響かないかどうか、どうしても気になります。ですが、1階で暮らすのであれば下の階に配慮する必要がないので、ストレスを大幅に軽減した環境で生活できます。
忙しい朝の時間帯を余裕で過ごせるのも1階で暮らすメリット
時間を短縮できるのも1階に住むメリットです。
1階であればちょうどよいタイミングで出勤でき、スマホなど忘れ物をしてもすぐに取りに戻れます。ところが、高層階の住民にとって「朝のエレベーターの待ち時間」は大きな悩みで、来てほしいときになかなか到着してくれません。そして、うっかり忘れ物などしようものなら、再度エレベーターの待ち問題に巻き込まれることになります。
1階ならゴミ出しもラクです。指定の場所にさっと置いて、すぐに戻ってこられます。
1階は安全面で不安があるというのも過去の話です。通常、防犯カメラの設置台数がもっとも多いのは1階で、しかも住民や宅配業者などが行き交うため、多くの“人の目”が防犯に役立っています。
子どもの転落事故を未然に防げるのも1階のメリットです。ベランダで遊びたい、庭で遊びたいと子どもがアピールしても、心配することなく遊ばせることができます。
1階の日当たりがよくない場合は断熱性や気密性能までしっかりチェック
マンションの1階に住むメリットを検証してきましたが、デメリットがまったくないわけではありません。
よく取り上げられるデメリットは、①日当たりが悪い、②人目が気になるという2点に絞ることができます。
マンションの周囲に高い建物や木などがあると、低層階は日当たりが悪くなります。夏は涼しくてよいのですが、冬は床下から冷気が入り込んで1階の室内は底冷えすることがあります。このため、日当たりが悪いマンションの場合は建物の断熱性能や気密性能までチェックする必要があります。床下に断熱材を入れるといった対策をほどこしていれば暖房効率が向上し、わずかな暖房で部屋全体を暖めることができます。
②は防犯対策とも関連するので難しいところですが、道路に近接するマンションの1階は人の目が気になり、日中でもカーテンを閉め切りにするケースがあるようです。
こうした事態を避けるため、1階の床面を道路よりも高くする、フェンスや手すり、植栽などを目隠しとして設置するといった措置を講じているマンションもあります。
デメリットを上まわるメリットを用意したマンション1階はねらい目
1階はダメという先入観を捨て、メリットにフォーカスしてみると、意外に住みやすいことがわかります。
ねらい目となるのは、1階のデメリットを十分に理解したうえで、そのデメリットを上まわるメリットを用意したマンションです。特に専用庭があるマンションは、小さい子どものいる子育て世代のファミリーには、その空間がとても魅力的にみえるでしょう。
道路に近接するのはデメリットですが、住民のプライバシーをいかに保護するかという問題と向き合い、対策を実行に移しているマンションは価値が高いといえます。
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