COLUMNコラム
- 2022.10.15
- 空間デザイン
PLAN STORY 21『素材を愉しむ住まいづくり』
リノベーションを行う前提で広さを重視して物件探しをされていたご夫婦。
巡り会ったのは隅田川を望む眺めのいい住まいでした。
セミクローズドで閉鎖的だったキッチンスペースや経年を感じさせる内装を一新し、
デザイン性の高さと暮らしやすさに配慮した上質な空間を目指しました。
既存平面図
Before
元々は3LDKの間取りでしたが、リビングダイニングに1部屋取り込むことで、
ご家族がゆったりと過ごせる広々とした住まいになりました。
完成平面図
ご家族が最も長い時間を過ごすLDKは、やわらかい光に包まれる広々とした空間。
シンプルな空間でありながら、
壁や床にオーク材、石、タイル、ステンレス、モールテックスなど
複数の素材を組み合わせることで上質な住まいを演出しています。
After
水まわりの家事動線を整理し、回遊できるようになったことで
暮らしやすさも兼ね備えた間取りになりました。
キッチンはオーダーで、
ステンレス天板とコーリアンのセージブラッシュ(人工大理石)のコンビネーションが
素敵に仕上がりました。
各水まわりをゆったりとしたスペースにすることで、
洗面室ではご家族で並んで準備が出来るようになりました。
リビングダイニングにもvitsoeのシェルフを設置、それに合わせてレコード棚を造作。
ご主人には「好きなジャケットを飾って楽しんでいます」とご満足いただけました。
細部までこだわりが詰まった住まいは、
洗練されたデザイン性と暮らしやすさを両立させたセンスあふれる空間になりました。
海老澤 知絵
ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者