COLUMNコラム

【現場日記】間接照明について

今回は、間接照明の施工事例をいくつかご紹介致します。

まずは、こちらリビングに2カ所の間接照明を取り入れているお宅です。
1カ所目は飾り棚になるニッチの上部に飾ったものを照らせるように設置した照明です。
2カ所目は正面の空間入り口上部に天井を照らすように設置した間接照明です。

昼間は少々わかりにくいのですが、夜になると間接照明だけを照らして、落ち着いた空間を楽しむことが出来ます。
そんな、間接照明、どうやって出来ているのかといいますと。

大工さんが間接照明用の器具を設置するスペースを事前に造作します。

この凹んだ部分に器具を設置して、外からは見えないようにしてしまうのです。

正面から見るとこんな感じです。

この造作部分の高さや奥行で、光の広がりを調整することが出来るので、この造作部分の寸法決めは重要です。
リビングの天井部分の間接照明は天井を照らしてくれるので、それだけで照明としての役割を果たしてくれたり、天井を照らすので天井面に広がりが感じられてとても効果的です。

玄関にもこんな風に間接照明を仕込んだりも出来ます。
こちらは、パンチングメタルをカバーにして天井が光っているように見せております。

天井を照らす方法と同じくらいご希望があるのが、床面を照らす間接照明です。
こんな風に、造作家具の下に組み込んでみたり。

玄関収納の下に組み込んでみたり。

そして、こんな風に出窓カウンターの下に組み込んでしまうことも出来ちゃいます!
こちらのお宅は、少し遊び心のあるお施主様で、なんと七色に光るLED照明を組み込んでおります。
ブルーに光ったり。

パープルに光ったりします。
窓の外には東京タワーが目の前に輝いており、どこかのバーラウンジにいるような雰囲気です。

キッチンにも取り入れることも出来ます。
カップボードのオープン棚の下に組み込んでいます。

近づいてみると。

なんと、LEDのラインテープを棚の下に貼っているだけです。
これで、照明器具が見えることなく間接照明を取り入れることが出来ますね。

洗面室も鏡の上下に間接照明を組み込み、ミラー用の照明としても利用できます。
こんな風に、少し間接照明を取り入れることでお部屋の雰囲気ががらっと変わります。

そして、間接照明で少し安らぎの空間でくつろいでみてはいかがですか?

海老澤 知絵

ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者